高血圧と頭痛

高血圧と頭痛などの症状は密接な関係があるかのように思われています。

高血圧は無症状で、特に頭痛や目まい、耳鳴りなどの症状を引き起こす訳ではありません。

その分、合併症として非常に怖ろしい病気を発症してしまうので、放置しておくことは危険です。

高血圧によって血管が硬くなり動脈硬化を引き起こします。

この動脈硬化が脳の動脈で起きると脳梗塞になります。また血管が破裂することによって、脳出血を起こすことにもなります。

このような動脈硬化が心臓で起きれば、心筋梗塞や狭心症になりますし、腎臓で起きれば、腎臓が機能障害を起こします。

高血圧で最も注意を要するのは,合併症ということです。

高血圧が頭痛などの症状の直接原因ではありませんが、高血圧の人がひどい頭痛を感じたりするようになると、脳で何らかの合併症が発症したことを疑うかも知れません。




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高血圧によるめまい

高血圧の方がめまいを訴える場合、かなり思い症状だと言われています。

普段から血圧が高いと、心臓がどきどきしたり、頭が痛い症状が出てきます。

血圧を測っているという生活をしている場合、気をつけることも考えられますが、隠れ高血圧の方ですと、何治った時点で忘れてしまうこともあります。

血圧が高い状態がいつまでも続くと、血管内では動脈硬化になってしまいがちでその時には、血管内が傷つき、詰まりやすい状態になっていると言われています。

心臓付近だと、心筋梗塞になり、脳で起こることで、脳梗塞を引き起こすことになり、めまいも同じように考えられ、耳の奥に存在する三半規管という対のバランスを司る器官に向かって、血液が十分に生き渡らないことから、ふらふらとした状態になると言われています。

状態が進むことで、歩くことも困難なほど、ふらついてしまう事もあり、めまいは何らかの危険信号の一つだと言われています。

高血圧の場合は、既に脳内の血管に異常があることも考えられますので病院に行く事をオススメします。



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更年期による高血圧

更年期が原因で高血圧になることもあります。

更年期障害というと、女性のものと考えがちですが、男性も同じようなことが言えます。

原因の一つとして、血管が固くなることで、血圧の値が上がることです。

加齢によって血管の老化が始まってしまうことになり老化によって血管が固くなることで、血液にかかる圧力が強くなると考えられています。

心臓から血液を全身に送るときに、固い血管を通ることで、上の血圧が上がることになり、今度は心臓の血液が行く過程で下の血圧が上がり、血圧を図ると上下ともに高い状態になります。

更年期にかけて、固い血管になることで、高血圧になることがあり、70歳以上の方の場合は、『孤立型収縮期高血圧』の診断を受けることがあります。

血管が固くなるだけではなく、自律神経も乱れてくる時期で、毎日の血圧の値が一定にならないなど、体そのものも不調になるのが特徴で更年期障害は女性の多いですが、孤立型収縮期高血圧は男性に多い症状だと言われていますが、この原因としては、喫煙や飲酒などと言われています。

女性でも、若いときからの習慣が、更年期になった時に高血圧の症状を招くことになります。



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高血圧に有効な栄養成分:カリウム

体内で、体重1kgあたり2g存在するカリウムですが、ナトリウムとともにはたらいて細胞の浸透圧を維持するという、生命活動の基本とも言える重要な役割を担っています。

多くの食品に含まれているため、普通の食事で不足することはありません。

不足した場合、筋力が低下したり、胃腸の動きが鈍くなったり、反射力が落ちたりすることがあります。

腎機能が低下して、排泄異常があると、高カリウム血症になることがあります。


カリウムのはたらき

カリウムはナトリウムと協力して細胞内外液の浸透圧を維持します。細胞の内側に多いのがカリウムです。

液体は濃度の低い方へ流れようとしますが、細胞はこの自然な流れに逆らって細胞内にカリウムをとどめ、細胞外にナトリウムを出して浸透圧を維持します。

浸透圧は、細胞内外の水分やさまざまな成分を調整するはたらきを持っています。

ナトリウムのとり過ぎは高血圧を招きます。

カリウムにはナトリウムを排泄して血圧を下げる作用があります。

食塩を減らすとともに、カリウムの摂取量を増やして高血圧を予防しましょう。


カリウムの正しいとり方

カリウムは煮ると約30%が煮汁に溶けてしまうので、煮汁ごと食べる調理が効果的です。

果物はそのまま食べられて、調理の損失がないのでオススメです。

カリウムとナトリウムの割合を1:2以下にすると、高血圧の予防により効果があるといわれています。




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高血圧に有効な栄養成分:マグネシウム

マグネシウムはカルシウムやリンと共に骨を構成する重要なミネラルです。

ビタミンや酵素の働きを活性化させて、エネルギーの生産やたんぱく質の合成をサポートしたり、筋肉や神経の働きを円滑にしています。

マグネシウムの不足状態が続くと、不整脈や動脈硬化、血圧上昇、心疾患のリスクが高まります。

加工食品に含まれるリン、利尿剤や大量のアルコールは、不足を招く原因となります。日本人はマグネシウムが不足しがちなので、留意しましょう。


マグネシウムのはたらき

筋肉の収縮は、筋肉細胞の中にカルシウムが入ることで、緊張が高まって起こります。このカルシウムの動きを調節しているのがマグネシウムです。マグネシウムが不足すると、細胞の中にカルシウムが流れ込みすぎて、筋肉の収縮が上手くいかず、痙攣や震えなどの症状が出ます。筋肉の痙攣が血管壁で起こると、狭心症や心筋梗塞につながりかねません。

また、マグネシウムはカルシウムの血管壁への沈着を防いで動脈硬化を予防したり、正常な血圧の維持、骨の強化にも貢献しています。


マグネシウムの摂り方

多く含む食品は、大豆や豆腐などの大豆製品、ナッツ類や玄米などの精製度の低い穀類です。日本人のマグネシウムの摂取量は約200mgで不足傾向にあるといわれているので、こうした食品でしっかりととりましょう。

また、牛乳を多く飲む人はマグネシウムの摂取も心がけましょう。カルシウムが過剰なると、マグネシウムの吸収を阻害する結果となるからです。

ストレスやアルコール、コーヒーなどはマグネシウムの必要量を増加させます。肉や加工食品、清涼飲料水に含まれるリンを多く取ると吸収が妨げられますので気をつけましょう。




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高血圧に有効な栄養成分:タウリン

高血圧を下げる栄養素として、タウリンがあります。

タウリンはたんぱく質を作るアミノ酸の一種であり、人間の身体つくりには欠かせない栄養成分です。

タウリンは、人間がストレスを感じると体内に増えてしまう、カテコールアミンというホルモンを抑制してくれます。

カテコールアミンは、血圧を上げて高血圧を導くので、タウリンが高血圧に効果的なのもうなずけます。

心臓や肝臓の機能を高めてくれるので、動脈硬化予防にもタウリンは効くとされています。

人間の体内ではほとんど合成することができないため、日々の食事から積極的にタウリンを取り入れ、高血圧の改善を図りましょう。

タウリンは主に魚介類に多く含まれているとされています。

タウリンを多く摂取すると、胃酸が過剰に分泌されてしまうこともあります。

胃酸が多く分泌してしまうと、潰瘍を発症させる原因にもなりますので、タウリンを摂取する場合は単独でなく、牛乳などと一緒に摂るとよいでしょう。

タウリンを多く含む食品は、魚介類にあって、青魚の秋刀魚や鰯、鯖があり、他には鰹や鰤などがあります。

高血圧の方は、塩分を抑えた食事を心がけつつ、これらの食品を積極的に取り入れるようにしましょう。




         
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高血圧に有効な栄養成分:カルシウム

からだに存在するミネラルの中で、最も多いのがカルシウムです。

健康な骨と歯を作るほか、精神を安定させるなどの重要な生理作用を担っています。

過去20年間日本人の平均的摂取量は一度もカルシウムの所要量(600mg)を満たしたことがなく、最近でも93%の充足率です。

不足すると骨や歯がもろくなって、骨粗鬆症や骨軟化症にり、骨折を起こしやすくなります。

また、神経過敏になってイライラしやすくなります。

逆にとりすぎると、鉄分や亜鉛などのミネラルが吸収されにくくなり、泌尿器に結石が起こりやすくなります。


カルシウムの働き

成人の体内に、体重50kgに対して約1kgあるカルシウムのうち、約99%は骨や歯をつくっています。残りの1%は血液、筋肉、神経などに存在し、神経の興奮を鎮め、安定させるはたらきや、筋肉の収縮をスムーズにして、心臓の鼓動を規則的に保つ働きなどを担っています。

そのほか、血液を固めて出血を防ぐ、各種ホルモンの分泌にはたらく、鉄の代謝を助ける、白血球の食菌作用を助けるなどの作用もあります。


カルシウムの取り方

カルシウムは、乳製品や魚介類のほか、野菜や大豆製品にも多く含まれています。

タンパク質はカルシウムの吸収を高めるので、一緒にとると効果的ですが、摂り過ぎるとカルシウムが排泄される量も増えるので注意しましょう。

カルシウムは腸で吸収されて骨などに届けられますが、全て吸収されるわけではありません。

またカルシウムは食品によって吸収率が異なります。

牛乳や乳製品が約50%と高く、小魚は約30%、緑黄食野菜が約20%となっています。また60歳を過ぎると腸での吸収率が低下します。

牛乳の吸収率が高いのは、牛乳に含まれる乳糖、アルギニンといったアミノ酸、カゼインなどの吸収を促すためです。

小魚は内臓部分に含まれるビタミンDがカルシウムの吸収率を上げてくれます。

野菜からとるときは、カルシウムの吸収をよくするクエン酸を含む酢やレモンをあわせてとりましょう。




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高血圧に有効な栄養成分:カテキン

カテキンは緑茶に含まれる成分で、ポリフェノールの一種です。

緑茶のみならず、煎茶、番茶、ほうじ茶などの日本茶全般に含まれています。

血中脂質を正常化させるはたらきがあることから、メタボが気になる世代から注目されています。


カテキンのはたらき

カテキンには食用油や肉や魚の品質保持剤として用いられるほど、脂質の酸化を抑制する強い作用があります。この抗酸化作用は、体内でも細胞膜を酸化から守り、発がんを防ぎます。

血液が固まりやすいと、がん細胞をほかの組織にくっつける接着剤の役目をするのですが、カテキンは血液の凝固を抑制する作用があるため、がんの転移を防ぎます。

1日に緑茶を3杯以下しか飲まない人のがん罹患の危険率を1とすると、10杯以上飲む人は0.61と、発がん率が40%近く軽減されたことがわかっています。

カテキンには血中脂質を正常化させるはたらきがあります。その理由として、胆汁酸の排泄を増やすことがあげられます。

胆汁酸はコレステロールを原料につくられ、胆汁に含まれて脂肪を乳化し消化を助けたあと、腸から吸収されて、肝臓に戻り、再利用されます。

ところが、カテキンが存在すると胆汁は再利用されず排泄されるため、コレステロールが血液中に増えなくなります。血中脂質が減少すると肝臓にたまる脂肪も減るので、脂肪肝を改善し、肝臓の機能も高まります。

最近では、緑茶カテキンが環境ホルモンの働きを阻害するとの研究結果も発表されています。環境ホルモンは体内で性ホルモンの受容体と結びつき、人体に害を与えます。

ところが、カテキンは女性ホルモン受容体と結合する性質があるため、環境ホルモンが結合するのを妨害して、結果的に害を防ぐことになると考えられています。

このほかにも緑茶カテキンの効能は、抗アレルギー、虫歯予防、口臭予防、腸内環境の正常化など多岐に渡ります。


カテキンのとりかた

通常、緑茶は湯を注いでその浸出液を飲みます。この場合、ビタミンCやカテキンなどの有効成分が一番煎じでは約40%、二番煎じでは20%ほどが茶殻に残ってしまいます。

不溶性成分であるビタミンA、ビタミンE、ミネラル、食物繊維なども茶殻に残された状態になります。

緑茶をミキサーやすり鉢で粉末にして淹れると、茶葉ごと摂取できて、有益な栄養素を無駄なく体内に取り込むことができます。




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高血圧に有効な栄養成分:タウリン

タウリンはアミノ酸の一種で、2-アミノエタンスルホン酸の別名があります。

魚介、貝類やいか、たこ、魚の血合いなどに多く含まれる成分で、牛、豚、鶏などの肉類には極少量しか含まれていません。

タウリンは体の各部分の機能を高めることによって、さまざまな病気や症状に対する抵抗力をつけるだけでなく、予防や改善にも役立ちます。

動脈硬化や糖尿病、心不全などの生活習慣病に対する効果が高いことで、ますます注目されています。


タウリンのはたらき

魚をたくさん食べる地域には高血圧や血管障害が少ないことはよく知られています。魚介には多価不飽和脂肪酸のEPA、DHAが含まれているので、その作用もありますが、タウリンの働きも見逃せません。タウリンには交感神経抑制作用があり、そのために食塩由来の高血圧が改善されることが明らかになっています。

高血圧によって引き起こされる脳卒中、心臓病、肝臓病などを予防する効果もあります。また、心臓から出て行く血液の量を増やし、心筋の収縮力を高めてうっ血性心不全を防ぐ働きもあり、心不全治療のための医薬としても使われています。

タウリンは肝臓で胆汁酸の分泌を促進する、肝細胞の再生を促進する、細胞膜を安定化させるなどの作用があることがわかっています。胆汁酸にはコレステロールを排泄させるはたらきがあるので、体内のコレステロールを減らし、コレステロールが原因となる胆石症を予防します。また、腸の蠕動運動を活発にして腸内細菌の異常繁殖を防ぐ働きも知られています。


タウリンのとりかた

タウリンは魚介類に多く含まれていますが、含有量のBEST5はサザエ、どこぶし、ホタテ貝、マグロの血合い、たこの順になっています。過剰症は特に発表されていませんので、摂り過ぎによる弊害の心配はあまりないといえます。

貝類やたこなどは、コレステロールが高いので、すでに高コレステロールと言われている人は注意しましょう。また、油脂を使わないように調理する、食物繊維が多く低カロリーのきのこ、海藻、こんにゃくなどの食品と組み合わせるなどひと工夫しましょう。




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高血圧に有効な栄養成分:EPA

EPA(エイコサペンタエン酸)はn-3系の多価不飽和脂肪酸です。

同じn-3系の脂肪酸であるα-リノレン酸を摂ると体内でEPAに変換されます。

青魚にも多く含まれています。青魚とは、味、いわし、さば、かつお、さんま、まぐろなどの青魚にも多く含まれています。

これらの魚がEPAの主な供給源となっていますので、EPAの効果を得たい人は出来るだけ青魚を頻繁に食卓に乗せるようにしましょう。


EPAのはたらき

EPAには血液中の血小板の凝集を抑制し、血栓を溶解させ、血管を拡張する作用があることがわかっています。血中の中性脂肪濃度が高くなるのを抑制し、血管の中を血液がスムーズに流れるようにします。

アトピー性皮膚炎、花粉症、きかんしぜんそくなどアレルギー症状の予防と治療、慢性関節炎などの炎症性疾患の症状改善にも効果があることが知られています。

体内でEPAから合成される脂肪酸で、EPAと同じく魚の脂肪に多く含まれているDHA(ドコサヘキサエン酸)も同様のはたらきをしますが、血液凝固を抑制する作用はEPAのほうが強く、悪玉コレステロールを下げる作用はDHAのほうが強くみられるとされています。


EPAの摂り方

EPAは魚の脂肪に含まれているので、脂肪の損失を防ぐという意味で、刺身で食べるのが一番です。煮たり焼いたりすると20%くらい流れ出てしまいます。煮る場合には薄味にして、煮汁にして一緒に飲むといいでしょう。

酸化を防ぐために、β-カロチンの多い緑黄色野菜やビタミンEの多いごまなどの種実類と一緒にとるといいでしょう。




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高血圧に有効な栄養成分:DHA

DHAは脳のニューロンという神経細胞の突起の先端に含まれており、神経細胞を活性化して情報の伝達をスムーズにするので、学習能力や記憶力が高まります。

また、アルツハイマー型痴呆や老人性に痴呆にも効力を発揮します。

アルツハイマー型痴呆は、脳の神経細胞が死んで脳が萎縮してしまう病気ですが、DHAは傷ついた神経細胞を修復し、生き残った神経細胞の発育を促進します。

DHAは悪玉コレステロールを減らし、善玉コレステロールを増やす、血小板が凝固するのを防ぐ、血液中の中性脂肪を減らすなど、EPAと同様の働きをします。


DHAの摂り方

DHAは酸化しやすいので、DHAを多く含むウナギやマグロ、ブリなどの魚を選ぶときは鮮度の高いものを選びましょう。

脂部分にDHAが含まれるので、網焼きなどで脂を落とすより、生食したり、煮魚にすると無駄なくDHAを摂取できます。DHAは皮と身の間や、血合いに特に多く含まれています。

DHAは血小板の凝集を抑制する作用がありますので、過剰摂取すると、出血の際に血液が固まりにくくなります。



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高血圧に有効な栄養成分:ルチン

ルチンはフラボノイド化合物の仲間で、ビタミンPの一種です。

ジャガイモの花、中国産の豆のエンジュの葉、つぼみ、未熟果に多く含まれています。

ルチンは毛細血管を強化するため、出血性の疾患に効果があり、脳卒中や歯茎からの出血などの、出血性疾患の予防に役立ちます。

特に、ルチンはビタミンCの吸収を促進するため、ビタミンCを併用することで、よりいっそう、その効果を発揮します。

ルチンは、血圧を上昇させる物質のはたらきを弱める作用があります。

毛細血管を収縮させる一過性の作用もあり、この作用を利用した止血剤には、エンジュの葉から抽出物が利用されています


ルチンの摂り方

ルチンの1日あたりの理想摂取量は30mgとされています。一日一食そばを食べると摂れる量です。

ルチンは水溶性のため、そばのゆで汁に溶け出します。

そば湯を飲む習慣は、健康のためにも理にかなったものなのです。

ルチンはビタミンCとともにはたらきますから、ビタミンCの豊富な野菜や果物と一緒に食べると理想的です。




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高血圧に有効な栄養成分:カゼイン

カゼインは牛乳のタンパク質の約80%を占めている栄養素で、カルシウムを大量に含むカルシウム結合タンパク質です。

単一ではなく、4種類のカゼインの複合体をさしますが、体内で分解されると、アミノ酸の小規模な集合体である、各種ペプチドになります。


カゼインのはたらき

カゼインが体内で分解されてできたペプチドは、カルシウムやナトリウムの吸収を促進し、免疫力を強化するなど多岐にわたって活躍します。腸の蠕動を抑える効果もあり、それによって食べ物の腸滞在時間が長くなり、栄養素の吸収が高まります。


カゼインを多く含む食品

カゼインは牛乳、ヨーグルト、チーズ、スキムミルクなどの乳製品に多く含まれています。朝食がパン派の方ならば、無理なく摂れるものばかりですので、ぜひとも利用しましょう。




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高血圧に効く成分を含む効果のあるお茶

高血圧は薬での治療が一番ですが、生活の中するとしたら、お茶です。

高血圧に効くお茶

まず緑茶やウーロン茶です。

緑茶のカテキンには栄養価が高く、他の生活習慣病も予防してくれます。また高血圧の人でほてりがある人にはお茶が効くと思います。

またギャバロン茶というのが高血圧に効くと言われているそうです。y-アミノ酪酸というものが高血圧に効きます。

高血圧だけでなく動脈硬化、脳卒中の予防に効果があることが分かっています。

サントリーのゴマペプ茶も高血圧を下げるのに効くと言われています。

柿の葉茶も高血圧に効くお茶の一つです。ビタミンが豊富で、肌にも優しいお茶になっています。

ゴーヤ茶も高血圧に効きます。

ゴーヤ茶は手作りできますからぜひ挑戦してみてください。

ゴーヤを1mmくらいに輪切りにして種とともに天日干しをします。

カラカラになったらフライパンで空煎りします。薄く茶色くなったらできあがりで、密閉容器で保存しましょう。

あとは他のお茶と同じです。急須にお湯を入れて、5分くらい待ってから普通に飲みます。





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高血圧の改善に有効な食材

高血圧の治療には薬が確実ですが、食事療法なしでは効果があまりありません。

食生活を見直す事が高血圧を治す事の一番の近道です。

高血圧になった時に言われるのが減塩ですが、減塩することでかなりの味がないものを食べることになります。

減塩は難しいものです。

そこで高血圧の減塩に必要なのがカリウムという栄養素です。

塩分の中にあるナトリウムを外に出してくれるという効果があるのです。

カリウムは海藻類や緑黄色野菜、豆類などの食材に多く含まれます。

また藻塩などといった自然塩でカリウムが入っている塩を作っている所もあります。

高血圧に効く食材はビタミン豊富なレモン、イモ類、ピーマンです。活性酸素を抑制してくれて疲れをなくしてくれる作用があるのです。

他には血管を強くする鮭などの魚や界類、海藻類といった食材もとても大きな活躍をしてくれます。

血管を圧縮することを予防できて血圧を上げることを抑えてくれます。

高血圧で有名な食材は玉ねぎ。玉ねぎの皮を煎じて飲むと血圧が下がるというのは有名ですが、玉ねぎのものを多く摂る事で血液濃度がサラサラになってきます。

サラサラになる事で血圧が下がってきます。

また、健康食材の王道、玄米も血圧を下げる効果があります。

余分なものを外に出す働きがあるので、腸内の掃除はもちろん、脂肪分も外に出し血管の詰まりを予防してくれます。




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高血圧に起因する頭痛は危険

血圧の上昇により脳内の血管が急速に広がり、脳内にある神経が刺激されることで頭痛が起きるのではないかと考えられています。

起床直後におきる頭痛の原因は、睡眠中に脳に溜まった炭酸ガスを早く排出しようと脳の血管が急速に広がるためだとも言われています。

高血圧に起因する頭痛の中には危険なものもあります。

頭痛が続くようであればまず病院で診てもらうことが重要です。

自分で判断して安易に頭痛薬を飲んで一時的に頭痛を抑えることは正しい対処法とはいえません。

動悸やめまい、痙攣、意識障害などが頭痛とともにある場合は危険な状態であると考えられます。

高血圧で難しいのは、血圧を下げる薬を飲むことで頭痛が治まる場合もありますし、逆に血圧を下げる薬を使うことで血管が拡張し、その作用からかえって頭痛を生じることもあることです。

自分で頭痛薬を買って飲むのではなく、ちゃんとした医師の診断を受ける必要があるのです。

高血圧が重症化したり長期間続くと、合併症として頭痛だけでなく脳にさまざまな症状が発生する可能性があります。

高血圧が頭痛などの症状の直接的な原因ではありませんが、高血圧の人がひどい頭痛を感じたりするようになると、何らかの合併症が発症している可能性を考えたほうがいいでしょう。




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高血圧でも摂取しやすい健康食品

高血圧に効く有名なのはゴマペプ茶といってゴマの作用で血圧を下げるようにできている飲料です。

すぐに効果はありませんが、少しずつ体質改善してきます。

杜仲茶も、高血圧に効く健康食品として売られています。

また玉ねぎ茶といった血液に関係するお茶も発売されるようになりました。

高血圧で摂取しやすい健康食品はサプリメントでカリウムといったもの。減塩を助けるカリウムは食事でなかなか口にできないものなのでサプリメントで摂るのもいいでしょう。

カリウムを摂取することでナトリウム(塩分)を外に出してくれる働きがありますので、余計な塩分を中に入れることなく血圧の上昇を助けてくれます。

カリウムを摂取しすぎると腎臓などや心臓に負担をかけます。

黒酢も高血圧に効く健康食品です。

黒酢を取る事で血流を改善して血圧を下げる作用があります。

他にはトマトを使ったジュースなども健康食品として開発されています。

トマトに含まれるピコピンに頭部の熱を下げる効果もあります。

また乳酸菌を使った健康食品が高血圧に有効です。

乳酸菌が血圧を下げる効果があるようです。アミールSというヨーグルトがおすすめです。

健康食品は薬とは違って飲んだからいい、というものではありません。

毎日の生活を見直す事が一番大切です。




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高血圧でも摂取しやすい健康食品

高血圧に効く健康食品も多く出回っていますが、有名なのはゴマペプ茶といってゴマの作用で血圧を下げるようにできている飲料です。

すぐに効果はありませんが、少しずつ体質改善してきます。

杜仲茶もトクホに登録しているものが多く、高血圧に効く健康食品として売られています。

玉ねぎ茶といった血液に関係するお茶も発売されています。

高血圧で摂取しやすい健康食品はカリウムですが、減塩を助けるカリウムは食事でなかなか口にできないものなのでサプリメントで摂るのもいいでしょう。

カリウムを摂取することでナトリウム(塩分)を外に出してくれる働きがありますので、余計な塩分を中に入れることなく血圧の上昇を助けてくれます。

しかしカリウムを摂取しすぎると腎臓などや心臓に負担をかけます。摂取のしすぎは注意しましょう。

黒酢も高血圧に効く健康食品にあげられます。

黒酢を取る事で血流を改善して血圧を下げる作用があります。

他にはトマトを使ったジュースなども健康食品として開発されています。

トマトに含まれるピコピンに頭部の熱を下げる効果もありますが、血圧を下げるようにも開発されています。

乳酸菌を使った健康食品も高血圧に有効です。

乳酸菌が血圧を下げる効果があります。

高血圧は薬とは違って飲んだからいいというものではなく、毎日の生活を見直す事が一番大切です。




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高血圧に効く食材:海藻類

海藻類にはミネラルがたっぷりで、高血圧の予防に効き目のある栄養素がたくさん入っています。

のりや昆布、ワカメやヒジキ、もずくや寒天といった海藻類には、食物繊維がたっぷり入っていますから、老廃物をスムーズに身体の外に排出することができ、血圧や血糖値の上昇を防いでくれます。

のりにはカルシウムがたっぷりで、ビタミン食物繊維も豊富です。
骨を丈夫にすることができ、便秘予防効果や美容効果、疲労を取り除く効果が得られます。

昆布はダイエットのサポート役として最適な食材で、動脈硬化や高血圧を予防する力を持っています。
ワカメには血糖値の上昇を防ぐ効果があり、高血圧予防ができるだけではなく、糖尿病も予防することを可能としています。

ワカメならサラダや酢の物にして、毎日手軽に食べることができるでしょう。

ひじきには鉄分が豊富で、血液をきれいにする効果があり、便秘予防、貧血予防もできます。

もずくは胃腸を保護する働きが強く、コレステロールを排出させることができ、がんの予防にも役立ちます。




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高血圧に効く食材:野菜類

高血圧に有効な野菜として代表的なものにトマトがあります。
ナトリウムを効率良く排出させることができ、血管を丈夫にする効果が得られます。

トマトがだめな人はトマトジュースやトマトの入った野菜ジュースで代用してもいいでしょう。

レタスやタマネギ、アスパラガスといった野菜も高血圧に高い効き目があります。
レタスはトマトと同じように抗酸化作用があり、血管と血液を若く保つ効果が期待できます。

タマネギは血液の流れを良くする働きを持っている野菜で、タマネギだけではなく皮も活用して損はない野菜です。

高血圧予防のレシピには必ず登場する野菜ですから、毎日でもタマネギを食べるようおすすめします。

ほかにも筍やサトイモ、ニンジンや大根、白菜、ジャガイモといった野菜が高血圧予防に有効です。

リンゴやメロン、柿といった果物にも高血圧を予防する成分がたっぷり入っています。




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高血圧に効く食材:魚介類

高血圧の予防と改善をするなら、食材は旬のものを食べるということも大切なポイントです。

そのとき一番おいしい食材を食べることで、栄養をしっかり吸収することができます。

魚介類ならなおさら旬のものを選ぶことが大切です。

高血圧に効き目のある魚介類にはイワシやカキ、サンマ、アサリ、タコやイカ、サバやエビ、カツオといったものがあります。

イワシにはDHAとEPAが豊富で、高血圧になるのを防ぐ効果があり、動脈硬化を防ぐ力にもすぐれています。

カルシウムやビタミンDも豊富で、高血圧から発症しやすい骨粗しょう症やがんも防ぐことを可能としています。

カキやアサリのような貝類には亜鉛やタウリンが豊富で、免疫力を高めながら動脈硬化を防ぐことができます。

アサリには中性脂肪を緩和する成分も入っていますから肥満防止のためにも効果的です。

サンマは栄養価が大変高く、ビタミンが豊富で眼精疲労に効き目がありますから眼に現れる動脈硬化を防ぐことができます。




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高血圧の敵、冷え性

高血圧とは正反対の低血圧の人は、低体温であることが多く、血圧と体温は関係していると考えがちですが、
血圧と体温は一緒に考えることのできるものではありません。

高血圧だから体温が高いということもありません。

基礎代謝を高め、積極的に身体を動かせば体温は上昇します。

体温が低いと血液が全身に行きわたることができず、冷え性になってしまいます。

冷えは高血圧にとって大敵なものです。

急な温度差によって高血圧の発作が起きてしまいますが、発作を防ぐためにも、身体が冷えないよう常に身体を温めておくようにしましょう。

冷え性や高血圧を予防するために運動はもちろんですが、お灸や漢方などで冷え性体質を改善し、身体の気の流れを良くする治療も効果があります。

マッサージや足浴なども効果的です。




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ストレスを発散しないと高血圧になる

高血圧の危険因子とされているものがストレスです。

家庭や職場でストレスを抱えていると、高血圧が起きてしまいます。

ストレスがあることによって、お酒を飲みすぎたり、タバコを吸ってしまうといったストレス発散方法も、高血圧を招く原因です。また過食に走る人もいます。

心身のバランスを崩す原因がストレスです。ストレスから起きてしまう病気は高血圧になったり、精神に異常が出るだけではなく、身体的な症状がたくさん出てくるようになります。

高血圧だけではなく、うつや自律神経失調症といった精神疾患にならないようにするためにも上手にストレスを発散させるようにしましょう。




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高血圧予防のためには温度差をなくす

高血圧で多い事故は、入浴中に発作が起きてしまうことです。

脱衣所や浴室の温度が低く、身体が冷えた状態で熱いお湯に入ってしまい、血圧が上昇することが原因です。

お風呂に入るときには、浴室を暖かくしておき、高血圧による発作を防ぐようにしましょう。

急激な温度差は入浴前後だけではありません。

自宅から外出するときや、部屋から廊下へ出たときなど、温度差があると高血圧になります。

身体を冷やさないようにすることが、高血圧の改善につながります。

全室冷暖房設備があると高血圧予防に最適です。

余裕があるならリフォームをするなどして、温度差をなくしておけば、高血圧による発作を防ぐことができます。

冷暖房の入っていない場所と、入っている場所との温度差をなくすことによって住宅を快適な状態に保つことができます。

廊下や脱衣所を暖めておくことが、高血圧の予防に必要です。




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高血圧には熱い風呂は危険

風呂の温度を高くしてしまうと、体温が急激に高くなり、血圧も上昇します。

浴室が冷えていたら、その差で高血圧の発作が起きてしまうことになります。

浴室をシャワーや浴槽の蒸気でしっかり暖めておき、発作が起きないようにしましょう。

高血圧の予防のためにおすすめするのが、半身浴です。

熱いお風呂で全身浴を好む人がたくさんいますが、入浴中は身体が温まっても、入浴後、急速に体温が下がり、高血圧にいいものではありません。

全身浴は体力も消耗しますが、半身浴はゆっくりとお風呂に浸かり疲れを取り除くことができますから、血圧の急な上昇を防ぐことができます。

老廃物を排出させることも可能ですから、ダイエット効果、美容効果も得られ、高血圧による弊害を防ぐことも可能です。

汗をたっぷりかきますから、水分補給を忘れないことです。

お湯の温度を一定に保つことに気をつけてください。




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高血圧と閉経の関係

女性は閉経前の更年期になったら、高血圧予防を積極的にしておきましょう。

更年期になると、女性ホルモンのエストロゲンが減少し、自律神経のバランスが崩れてきます。

これが自律神経失調症や更年期障害の引き金になってしまう原因ですが、エストロゲンが減少することで、動脈硬化になる危険性が出てきます。

エストロゲンが減少してしまうと太りやすい体質に変化してしまい、肥満から高血圧が引き起こされることもあります。

年齢とともに代謝が低下しますから、食事の量が変わらないと体重が増加し、肥満が原因となって高血圧になってしまいます。

更年期に入ると女性の身体にはさまざまな変化が出てくるようになります。

普段から血圧を測定し、高血圧になっていないかをチェックするとともに、高血圧対策をしておくことが重要です。




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高血圧の原因:睡眠時無呼吸症候群

高血圧になった原因が睡眠時無呼吸症候群にあるかもしれません。

睡眠時無呼吸症候群が疑われる人は、早く睡眠時無呼吸症候群の治療を始め、高血圧の改善に努めるようにしましょう。

睡眠時無呼吸症候群は肥満体型の人が多く発症してしまうといわれています。寝ているときに呼吸が止まってしまい、脳が酸素不足になりますから、寝ている時間を確保することができていても、熟睡することができません。

倦怠感や頭痛などがひどい人は、睡眠時無呼吸症候群かもしれません。

顔の骨格も関係するといわれています。睡眠時無呼吸症候群になっている人の大半は気道が狭いことが原因ですが、顎の小さい人も気道が狭くなっているために、睡眠時無呼吸症候群になりやすいとされているからです。

睡眠時無呼吸症候群が高血圧の危険因子とされている理由は、無呼吸状態から呼吸をするときに、大量の活性酸素が出てしまい、血管を傷つけてしまうことと、血圧の変動が大きくなるからです。

睡眠時無呼吸症候群になると高血圧だけではなく、糖尿病を招くともいわれています。




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高血圧の合併症で起こる脳の病気

高血圧の合併症で多い病気のひとつが脳の病気です。

脳の病気には脳出血や脳梗塞、くも膜下出血といった病気があります。

総称して脳卒中といわれますが、このうち脳出血と脳梗塞は特に高血圧による発症率が高いものですから、気をつけなければいけません。

脳出血は脳の中で出血が起きてしまう病気で、高血圧によって硬くなってしまった脳の血管が何らかの刺激によって急に出血してしまうものです。

すぐに処置をしないと感覚麻痺や意識障害、運動障害などが残ります。

脳梗塞は脳の血管が詰まってしまうことによって栄養不足になってしまう病気で、言語障害やめまいなどが後遺症として残る可能性があります。

くも膜下出血は激しい頭痛が特徴で、今まで感じたことのない頭痛が出たらすぐにくも膜下出血を疑い、病院に行くことが重要です。死亡率が高く、若い人の発症率が高いことでも有名です。

助かっても脳死状態になることがあります。

脳の病気は、その他にも認知症と言う病気があります。




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高血圧の合併症で起こる心臓の病気

高血圧から引き起こされる心臓の病気は狭心症や心筋梗塞、心肥大や心不全といった病気です。

狭心症は心筋梗塞の一歩手前の状態にある病気で、高血圧が原因で血管が詰まりかけている状態です。

いかに早く狭心症の治療を始められるかが重要となります。

胸の痛みは心筋梗塞ほど強くありませんが、そのままにしておくと心筋梗塞まで進行します。

胸の痛みがすぐに治まっても、痛みの出る間隔が短くなってきたら狭心症かもしれません。

心筋梗塞は心臓の冠動脈が高血圧によって動脈硬化が起き、詰まってしまう病気です。

心臓で動脈硬化が起きてしまったと考えるといいでしょう。

激しい胸の痛みや吐き気といった症状が出てきますから、高血圧の人が胸の痛みを感じたら、早く検査を受けましょう。

高血圧になってしまうと、心臓がそうではないとき以上に働いて血液を全身に送り出さなければいけなくなります。

心臓は高血圧の血液を送り出そうと心筋が大きくなり、これが心肥大を引き起こしてしまうのです。

心不全はこの心肥大によって心臓が疲れてきてしまい、機能が低下してしまう病気となります。

血液を送り出す力がなくなってしまい、動悸や呼吸困難、疲労といった症状が出てくるようになったら、
心不全を疑いましょう。



        
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高血圧の合併症で起こる腎臓の病気

高血圧と腎臓の関係はとても深く、高血圧が長く続くと腎臓に影響し、腎臓の病気になりやすいからです。

腎臓に行く血液の量はとても多く、腎臓に行くまでの血管に異常が出てしまうと高血圧になります。

高血圧になると腎機能が低下し、血圧を高くして血液の流れをスムーズに流そうとますます血圧が高くなりますから、高血圧から腎臓の病気を発症する人の数は大変多いものとなっています。

腎臓の機能が低下する病気には腎不全があります。

急性腎不全、慢性腎不全とあり、進行すると人工透析が必要になるほど重症になることがあります。

人工透析は高額な治療費用がかかるうえに、治療頻度が多くなることもあり、患者にとっては経済的な負担と身体的な負担が大きくなります。





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高血圧の自覚症状

めまい
平衡感覚が保てなくなるめまいが起こることがあります。

高血圧性のめまいは脳卒中や脳梗塞といった重篤な脳疾患に至る前触れの可能性もあります。


頭痛
頭痛や頭重感があるからといってすぐに高血圧症とは言えませんが、高血圧性の頭痛は、後頭部に痛みを感じる事が多いです。

脳卒中や脳梗塞といった重篤な脳疾患に至ることもあるので、痛みが大きくなるようならばすぐに診察を受けましょう。


肩こり
肩周りの血液の流れが悪くなるため、肩こりを起こすこともあるようです。

中高年の高血圧症に多いようです。

その他には、動悸、息切れ、胸の痛み、耳鳴り、イライラなどの訴えがあるといいますが、総じて自覚症状はさまざまで多岐にわたり、はっきり判定できるものではありません。

自覚症状の少ない高血圧症は、早期発見こそが大切です。

普段の自己管理を欠かさず、年に一度の定期健診でチェックすることを忘れないようにしましょう。




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高血圧の合併症

高血圧の本当の怖さは様々な合併症にあります。

動脈に起こる合併症
動脈硬化で血管の壁が傷つきもろくなっているため、大動脈の強い圧がかかる壁に瘤が出来やすくなります。
この瘤を大動脈瘤といい放置しておくとどんどん大きくなりいずれ大動脈破裂を起こします。


脳に起こる合併症
動脈硬化が進むと脳卒中がおきる確率が高まるのです。
脳卒中は、脳出血、くも膜下出血、脳梗塞、一過性脳虚血発作の4つに分類されます。
脳の動脈に動脈瘤ができ、それが破裂するものが脳出血。脳出血の一種のくも膜下出血は、血圧の急上昇と関係が深い症例です。
脳の血管に血栓ができ、血管がつまって血流が滞ってしまうのが脳梗塞。
一過性脳虚血発作は、血管が細くなり一時的に脳への血流が不足しておこる病気で脳出血、脳梗塞の前兆といわれています。


腎臓に起こる合併症
大動脈に血液を送り出している心臓の壁に強い圧がかかり続ける事で、心臓の壁が厚くなります。
これを心肥大といい、心肥大が進行すると心不全をおこしやすくなります。
また、心臓の冠動脈が動脈硬化により狭くなると一時的に血流が途絶えることがあります。
これが狭心症の発作で、心筋梗塞につながる危険性があります。


動脈に起こる合併症
腎臓の細動脈で硬化が進行すると、腎臓は固く小さくなって腎機能低下を起こします。
さらに進み腎不全に陥ってしまうと、人工透析が必要となります。


目に起こる合併症
網膜の動脈硬化が進むと、網膜に小さな出血や白斑ができるようになります。
さらに進むと視力障害がおこり、眼底出血に至ると失明する危険もあります。




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高血圧の原因

遺伝
近親者に高血圧の人がいると、高血圧になりやすいと言われます。

高血圧になりやすい体質は遺伝するということです。

両親がともに高血圧の場合、その子が高血圧になる確率は約60%にもなり、逆に両親ともに高血圧でない場合、その子が高血圧になる確率は5%以下とのことです。


生活習慣の危険因子

生活面での原因としては、 塩分の摂り過ぎ、肥満、運動不足、飲酒、喫煙、ストレス、加齢、気温(寒さ)などが挙げられます。

塩分の摂り過ぎ
高血圧の最大の原因は「ナトリウム(塩分)の摂りすぎ」です。
塩の主成分であるナトリウムは体内で水分を貯留させるので、血液中の水分量が増えます。

血液量が増えると血管の内圧が上がり血圧が上昇します。
そして、ナトリウムを体外に排出するのが、カリウムやカルシウムといったミネラルです。

高血圧を予防するには塩分を控えるとともに、ナトリウムを体外へ排出する作用のあるミネラルを積極的に摂るようにすべきという考え方もあります。

減塩することは高血圧だけでなく腎臓や心臓の機能を守ることにもつながり、多くの病気の予防になります。

日本人の塩分の1日摂取目標値は男性10g、女性8gですが、高血圧症の人は6gに塩分制限されています。

肥満
肥満になると体の体積が大きくなるので、心臓から送り出す血液量も増え、血圧が上昇します。
また体脂肪がたくさん体に貯まると動脈硬化も進行します。
肥満は高血圧だけでなく他の生活習慣病の温床となるので、適度な運動で解消する必要があります。

運動不足
適度な運動は、血管を広げて血流がスムーズにし血圧を下げます。
運動不足は血流が滞りやすいので血圧上昇につながります。
運動は前述の肥満防止にもなるので生活に取り入れるようにしましょう。

飲酒
アルコールは、適量ならば血管を広げるので血流がスムーズになり、血圧を下げます。
しかし過度のアルコール摂取は逆に血管が収縮して、血圧を急上昇させてしまいます。
飲酒は適度な量(コップ1杯くらい)をたしなむ程度にしましょう。

喫煙
喫煙は少量であっても百害あって一利なしです。たばこを吸うとニコチンが体内に取り込まれます。
体内に入ったニコチンは副腎を刺激し、血圧を上げるホルモンを分泌させます。
また、交感神経も興奮させるため血圧は上昇します。

長期に渡る喫煙は動脈硬化も進行させ、狭心症や心筋梗塞のリスクを高めることになります。
その他の要因としては、ストレス、加齢、気温(寒さ)などが挙げられます。
加齢や気温は不可抗力ですが影響を軽減する工夫はできますし、ストレス解消には運動がたいへん有効です。




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高血圧の薬一覧

生活を改善しても血圧が下がらない場合は、降圧剤を服用します。

降圧剤には、利尿剤、β遮断剤、ACE阻害剤、アンジオテンシンⅡ受容体拮抗剤(ARB)、Ca拮抗剤、α遮断剤があり、この降圧剤の種類を2種類に分け、血圧の量を減らす薬と血管を広げる薬を組み合わせて使います。

これらを組み合わせる時、Ca拮抗剤と一緒にACE阻害剤、β遮断剤、利尿剤をそれぞれ組み合わせると降圧剤の効果は増すとされています。

単体で服用するより、二種類、三種類と組み合わせることで効果が高まることもあります。

これらの降圧剤を飲む際は、高血圧の他に何か病気がないか、薬を飲むことで合併症にならないかを、確認してから飲むようにしなくてはいけません。

高血圧の薬は、その時だけ効果が効いているものなので、ずっと継続して飲み続けることが必要です。


Ca拮抗剤
血管を広げる役割をし、カルシウムの働きを止め、血管を縮めない働きがあります。

利尿剤
尿と一緒に血管の中の塩と水を排出します。これにより、血液量を増加させない働きがあります。
ただ、合併症の危険もあるので注意が必要です。

β遮断剤
心臓のβ受容体を遮断し、心拍数を減らしたり心臓の収縮を適度に抑える作用があります。
その結果、心臓が送り出す血液の圧力を弱くすることができます。

ACE阻害剤
腎臓に働いて血管を広げる働きがあります。
同時に、血圧を下げる物質(ブラジキニン)が 欠乏しないように働きます。

アンジオテンシンⅡ受容体拮抗剤
強力な血管の収縮作用を持つアンジオテンシンという物質の働きを阻害する働きがあります。

遮断剤
交感神経を刺激しないようにし、血管を広げる役割をしてくれます。
ただし、たちくらみをする恐れがあり、高齢者の人は注意が必要です。


<高血圧に効果のある市販薬>
ナイシトール85/血府逐於丸360丸/三黄瀉心湯エキス細粒/クラシエ 防風通聖散料エキス顆粒
クラシエ 新コッコアポS錠/クラシエ 柴胡加竜骨牡蛎湯エキス顆粒/クラシエ コッコアポA錠
柴胡加竜骨牡蛎湯シンワ/防風通聖散エキス錠(大峰)/春宝丸 900丸/一元 釣藤散
クラシエ 七物降下湯エキス錠/防風通聖散(1062)漢方ツムラ/釣藤散(1047)漢方ツムラ
大柴胡湯(1008)漢方ツムラ/柴胡加竜骨牡蛎湯(1012)漢方ツムラ/大柴胡湯エキス細粒/など。


<高血圧に効果のある漢方薬>
三黄瀉心湯(さんおうしゃしんとう)/防風通聖散(ぼうふうつうしょうさん)/大柴胡湯(だいさいことう)
柴胡加竜骨牡蛎湯(さいこかりゅうこつぼれいとう)/釣藤散(ちょうとうさん)
桂枝茯苓丸(けいしぶくりょうがん)/黄連解毒湯(おうれんげどくとう)/八味地黄丸(はちみじおうがん)
七物降下湯(しちもつこうかとう)。




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