高血圧を下げる野菜

高血圧に良いとされ特に効果があるとされている野菜にはいろいろありますが、特に効果があるとされているものは次の野菜です。

ジャガイモ
ジャガイモは一年中出回っている野菜です。ビタミンCを多く含みます。またカリウムを多く含んでいるため血圧を下げる働きがあります。

トマト
トマトに含まれるリコピンは抗酸化作用が強く、活性酸素を防いでくれます。
カボチャ同様にビタミンEも含んでいます。
量を取るならトマトジュースがお手軽です。

かぼちゃ
かぼちゃはベータカロチンが豊富です。
食物繊維やビタミン、ミネラルも多く含み栄養価の高い緑黄色野菜です。

ビタミンEは活性酸素を防ぐ抗酸化作用があり、活性酸素による血管の動脈硬化防止に有効です。

玉ねぎ
玉ねぎには血液中のコレステロールを下げる効果があります。
タマネギの成分であるチオスルフィネートは血液をさらさらにしてくれます。
タマネギはこの他にも白内障や肝機能にもよいとされています。

セロリ
セロリには高血圧を下げる作用ばかりでなく、多種の効果があり漢方薬としても知られています。
大量に摂取しずらいセロリはジュースすると飲みやすくなりおすすめです。
セロリは最近ではがん予防にも効果も期待されています。




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ごぼうは高血圧の予防と改善に効果

ごぼうの特徴である豊富な食物繊維がナトリウムを体外に排泄する働きによります。

ナトリウムが排出されることにより高血圧の予防と改善に効果が現われます。

ごぼうに含まれる食物繊維は便通を正常にします。

便秘は毒素が体に溜まる事で肝臓病や腎臓病のほか、高血圧、高脂血症などの生活習慣病を誘発し、体の老化も早めてしまいます。

腸内に便が長くとどまると、悪玉菌が増え毒素が発生します。

この毒素は腸自体を傷つけガンになりやすくなるだけでなく、血液と共に体内を駆け巡り、アレルギーやリウマチなどの原因にもなるともいわれています。

便通が毎日ある人は体全体を健康に保つ事ができます。

これら食物繊維は腸のぜん動運動を活発にし、便秘の解消に効果を発揮します。

また食物繊維は体内のコレステロールを体外に排泄するのでコレステロール低下にも効果的です。

さらに食物繊維は腸内の善玉菌を増やし、悪玉菌を減らす働きがあるため、腸内環境を整え、大腸ガン予防や美容効果も期待できます。

このほかゴボウには発ガン物質の排泄や血糖値の急上昇を防ぐ働きがあり、糖尿病に効果があります。

ごぼうに含まれる食物繊維のリグニンには解毒作用があり発ガン物質を無毒化して排泄するほか、クロロゲン酸やアルクチン酸などの抗がん作用をもつ成分も含まれており、リグニンとの協力してガン予防に効果を発揮します。

このほか、ごぼうには性ホルモンの分泌を促進するアルギニンが含まれており、強壮効果があります。昔から元気のもととされ、強精、強壮、老化を防ぐ食べ物として広く利用されてきました。




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高血圧は食事から見直す

日本人は、塩辛い食べ物を好みます。

漬物、干物、佃煮等 塩を使った食べ物は豊富にあります。

高血圧を改善するのにはナトリウム摂取量は必要です。

血圧を下げることにカリウムが注目されるのもその為です。

高血圧の食事は、また同時に脂質やアルコールなどの制限も必要となります。

血圧低下には野菜や果物を積極的に食べることが勧められます。

野菜やフルーツ、海草にはナトリウムの排泄を促すカリウムが豊富に含まれています。

カロリーの高い果物は肥満、糖尿病の原因にも繋がりますので、摂りすぎには気をつけましょう。

腎障害のある方はカリウムの摂取を控える必要があります。

高血圧の方は、動脈硬化や肥満の原因ともなるコレステロールや飽和脂肪酸の適量摂取に注意することも必要
です。

コレステロールや動脈硬化の抑制にDHAやEPAが効果的といわれています。

DHAやEPAは青魚に多く含まれていますので魚を積極的に食べましょう。

厚生労働省による一日の食塩の摂取量基準は12歳以上の男性であれば10g未満、女性であれば8g未満とされています。

既に高血圧である方は、目標値よりより一層の減塩に勤める必要があります。

WHOによる世界的な推奨基準では、ナトリウム摂取量は6g/日未満とされており、一般的に血圧が高めの方も一日6g以下の減塩に努めたいものです。




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高血圧を下げる野菜

高血圧に良いとされ特に効果があるとされている野菜にはいろいろあります。

ジャガイモ
ジャガイモは一年中出回っている野菜です。ビタミンCを多く含みます。またカリウムを多く含んでいるため血圧を下げる働きがあります。

トマト
トマトに含まれるリコピンは抗酸化作用が強く、活性酸素を防いでくれます。
またカボチャ同様にビタミンEも含んでいます。
量を取るならトマトジュースがお手軽です。

かぼちゃ
かぼちゃはベータカロチンが豊富です。
また食物繊維やビタミン、ミネラルも多く含み栄養価の高い緑黄色野菜です。
特にビタミンEは活性酸素を防ぐ抗酸化作用があります。
活性酸素による血管の動脈硬化防止に有効です。

玉ねぎ
玉ねぎには血液中のコレステロールを下げる効果があります。
タマネギの成分であるチオスルフィネートは血液をさらさらにしてくれます。
タマネギはこの他にも白内障や肝機能にもよいとされています。

セロリ
セロリには高血圧を下げる作用ばかりでなく、多種の効果があり漢方薬としても知られています。
大量に摂取しずらいセロリはジュースすると飲みやすくなりおすすめです。
セロリは最近ではがん予防にも効果も期待されています。




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カリウムを多く含む食品で高血圧予防

高血圧の人は血中の余分なナトリウムを排泄する働きがあるカリウムを多く含む食品をとりましょう。

カリウムを多く含む食品を食べる事は高血圧の食事療法の中でも比較的取り組みやすく効果的であるといえます。

カリウムを多く含む食品には、アボカドやバナナ、キーウィフルーツなどの果物類や、昆布、わかめ、干しひじき、切干大根、焼き海苔、しいたけなどの海藻類や乾物類があります。

ミネラルの一種のカリウムはナトリウムとバランスをとりながら細胞を正常に保ったり血圧を調整するはたらきや、筋肉の収縮や神経伝達などに関わるなどの作用をもつ成分です。

カリウムは消化器官の筋肉の動きを促進したり、腎臓のはたらきを助けることにより、ダイエットのサポートやむくみの改善などにもはたらきます。

カリウムは多くの食品に含まれているミネラルで通常の食生活では不足することの少ないミネラルです。

塩分であるナトリウムを摂りすぎると、腎臓への負担や血液量の上昇によって血圧が上がります。

ナトリウムは高血圧の原因となります。

カリウムはナトリウムと正反対の働きをします。

カリウムには血管を拡張する働きによって直接血圧を下げる働きがあるほか、血中の余分なナトリウムを排泄する働きもあります。

食事で減塩のできない人に効果的なミネラルなのです。

さまざまな調査でカリウム摂取量が多いと血圧が低い事が確認されており、特に食塩摂取量の多い人たちで血圧の低下が認められています。




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ポリフェノールで高血圧を予防

高血圧、動脈硬化、心臓病などをポリフェノールは、予防します。

ポリフェノールの働きは、体内に摂取、蓄積された悪玉のLDLコレステロールの酸化を阻害します。

植物自身が生きるために持っている物質ですが、人のからだの中に入っても、抗酸化物として有効に働きます。

ポリフェノールは、ほとんどの植物に含有されています。

ポリフェノールは、光合成によってできる植物の色素やあくの成分苦味の成分であり、植物細胞の生成、活性化などを助ける働きをもっています。

ポリフェノールには多くの種類があります。その数は5,000種以上に及びます。

フラボノール、イソフラボン、タンニン、カテキン、ケルセチン、アントシアニンなどポ
リフェノールは、植物が光合成を行うときにできる物質の総称です。

ポリフェノールは糖分の一部が変化したもので、植物の葉や花、樹皮などに成分として含まれています。

特にお茶に含まれるポリフェノールについては、胃がんの抑制に高い効果をあげることが認められています。

ポリフェノールはO-157にも効く優れた抗菌作用、抗腫瘍作用、虫歯菌の増殖を抑える作用、血糖値を下げて糖尿病を予防する作用など色々と報告されています。

摂取量は特に定められていませんが緑茶を例に取った場合、LDLの酸化防止、ガン予防にポリフェノールの有効な1日の目安量は、濃い目に入れたものを湯のみに7~10杯といわれています。

ポリフェノール食品の代表ともいえる赤ワインには、タンイン、カテキン、ケルセチン、シンプルフェノール、フラボノールなどのポリフェノールが含まれています。




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高血圧改善のために食べたい椎茸

椎茸にはコレステロール低下作用があるので、高血圧の人には継続してとってほしい食品のひとつです。

椎茸には、エリタデニンという他のきのこ類にはない特有の成分が含まれています。

エリタデニンは血液中における悪玉コレステロール値(LDL)を下げます。

そして善玉コレステロール値(HDL)を高めます。

その結果総コレステロール値を下がり、スムーズな血流となり、血圧を下げることも期待できます。

また、しいたけには食物繊維がたくさん含まれています。

食物繊維の働きは、腸の中で有用な細菌を増やすとともに、コレステロールや発がん物質を吸着して体外へ排出する効果があるといわれています。

食物繊維の効果

①腸内乳酸菌を増やし、整腸効果・ニキビや吹き出物の予防・大腸ガンの予防、
②体内の活性酸素を減らし、動脈硬化・脳卒中・心筋梗塞を予防などの効能が知られています。
③腸内の乳酸菌を増やすことで免疫力のバランスを保ち、花粉症やアレルギーを軽減する。


乾椎茸は生鮮きのこ類に比べてビタミンDを多く含んでいます。

骨の脆弱化による足腰の痛みや、「骨粗鬆症」の予防には、適度な運動とカルシウム・ビタミンDを多く含む食品を多く摂取することが望ましいとされています。

椎茸に含まれているエリゴステロールという成分がビタミンDに変化するためです。

ビタミンDは、腸からカルシウムの吸収、骨へのカルシウム吸着など、体内でのカルシウム代謝に大きな役割を果たしています。

乾椎茸は低カロリー食品としても知られており、便秘の予防などに役立つとともに、健康的なダイエット効果を期待することができます。

私たちの体には免疫力があり、侵入してくる病原菌と常に闘いを続けて健康を維持していますが、少しでも免疫力が弱まると、病原菌に感染して発病してしまうため、常に抵抗力を高めておく必要があります。

きのこの食物繊維に含まれているβ-グルカンには免疫活性を高め、抗腫瘍性、感染予防などが期待できるといわれています。

特にしいたけに含まれるレンチナンという成分は、リンパ球やナチュラルキラー細胞(NK細胞)などの活性力を高める働きをするとともに、がん細胞増殖の抑制についても認められています。

レンチナンは、1985年に抗腫瘍剤(胃がん)として認可され、医療現場において活用されています。




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自宅で計る血圧と病院などで計る血圧

自宅で計る血圧と病院などで計る血圧には、数値の差があります。安心してはいけない。

WHOの報告では家庭血圧測定値の125/80の血圧値は、外来の測定血圧値140/90 mmHgに相当するそうです。

家庭血圧で125/80を常時越えていれば高血圧の可能性がありますので病院で受診する必要があります。

1999年のWHOの勧告により高血圧の診断基準は、外来の血圧が最適血圧が120/80未満、正常血圧が130/85未満、高値正常が140/90未満とされています。

高血圧は自覚症状がないので、検診や家庭血圧計で計って初めて気が付くことが多いです。

高血圧性の心臓病や、心臓肥大になっていたり、心不全までに至ることも検診を受けていない場合はよくあります。

早期に発見されれば、心臓肥大になっていても高血圧の治療を受ければ、改善したり、進行が防止できます。

高血圧の検査は、心臓以外の合併症(脳、腎臓など)や他の動脈硬化の危険因子についてもを受診したほうがいいです。



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にんにくで高血圧の改善

高血圧は、血管の内側にたまったカスと汚れと、コレステロールや中性脂肪でどろどろになった血液のせいで、血流が悪くなりその血流を体の隅々に送り出すために血圧が上がるのが原因です。

にんにくに含まれるアリシンは、血管を広げ、血管内の汚れを取り除く他、コレステロールを下げる効果もあります。

にんにくの成分

アリチアミン ・・・ アリシンとビタミンB1が結合してできる物質。アリナミンの素
スコルジニン ・・・ 最近大変注目をあびている成分。体力増強、抗ガン作用
ゲルアニウム ・・・ 疲労回復、抗ガン作用。朝鮮ニンジンの3倍含まれています。
チルアリルトリスフィド ・・・ 血液の凝固を防ぎ、脳卒中や心筋梗塞など血栓症を防ぐ。


にんにくの効用

1.血液自体の粘度を下げるため、血がサラサラになる。
2.血管を拡張し、血液を末端まで行き渡らせる。
3.赤血球の生成を促進させる。


ニンニクの臭いは独特です。このにんにくをすりおろすと一段と強烈になります。
 
ニンニクにはアリインという成分が含まれています。

にんにくをすりおろすとにんにくの細胞の中に含まれているアリナーゼという酵素と反応しアリインはアリシンへと変化します。

アリインがアリシンになるのです。

このアリシンこそがニンニクの匂いのもとです。

このアリシンは同時に疲労回復の為の有効成分でもあるのです。
 
アリシンはタンパク質の消化を助ける役目を持ちます。

そしてビタミンB1の吸収を高めます。

ビタミンB1とアリシンは結びついてアリアチミンとなることで糖質を素早くエネルギーに変換し、更に微量のゲルマニウムも含まれていて体中に酵素を運ぶ働きをすることで疲労回復の特効薬になります。
 



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高血圧と脳疾患

脳卒中の原因として高血圧が上げられており、高血圧の合併症の一つです。

脳卒中は、脳の血管に突然起こる障害です。
脳卒中の危険因子が高血圧であるならば、高血圧を予防、治療して脳卒中のリスクを減らしましょう。

脳卒中とは、脳圧が高まり血管に障害起こす症状の総称です。

脳梗塞と脳出血、くも膜下出血の3つに大別されます。

脳梗塞とは、動脈硬化などにより血液の流れが悪くなる、血管が詰まるなどから血液の流れが遮断してしまう症状です。

血液が流れなくなった脳細胞は壊死してしまい、手足の麻痺や広範囲に脳細胞の壊死が起こった場合は半身麻痺や全身麻痺などの障害が起こり、言語障害も見られます。

脳出血とは、脳圧が高まった状態が継続することで、血管が破れ出血する症状です。

出血した血液は体外に流れ出ることなく、頭蓋骨の中に留まり固まります。

固まった血液が脳を圧迫し始め、麻痺や言語障害などの障害が現れます。

脳を保護するものとして、頭蓋骨はもちろんのこと、脳の周りに薄い3層の膜があります。その膜のひとつがくも膜です。

くも膜と脳の空間をくも膜下といい、多くの血管が走っており、この血管が損傷して血が流れ、くも膜下にもともとある脳脊髄液に血液が混ざることで起こります。

人間の突然死の約7%ほどはくも膜下出血が原因といわれています。



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高血圧と心疾患

心疾患とは、心臓の機能障害によって、体の必要とする血液を心臓が送り出せなくなる障害のことです。

主な心疾患には心不全や、心筋梗塞、狭心症、心臓弁膜症や心内膜炎などがあります。

高血圧は心不全や心筋梗塞の危険因子とされています。

心不全とは主にうっ血により心臓が必要な血液を送り出せない状態で、心臓が停止しているか停止に近い状態である疾患です。

体循環系と肺循環系の症状があり、それぞれ左心不全と右心不全に大別されます。

高血圧により心臓がより多くの血液を送り出さなければならなくなった結果、心臓はより多くの仕事をするようになり、心筋が肥大します。

その状態が続くことにより心臓の運動能力が低下してきます。その結果左心不全などを発症します。

主に動脈硬化によって起こる病気が狭心症や心筋梗塞です。

動脈硬化とは、血管内でドロドロの血液によって痛んだ血管壁を修復するために血管内を流れる物質が痛んでいる場所に集まり、血液の正常な流れを阻んでいる状態です。

狭心症は、冠動脈にプラークという塊ができ、血液の流れが悪くなることから起こる症状で、胸が痛んだり、押されているような圧迫感があります。

心筋梗塞は、欠陥の詰まりでなく、血液の流れが悪くなったことにより心筋が壊死してしまった状態を言います。




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高血圧と腎臓疾患

腎臓とは、体内の水分や電解質を調節したり、老廃物や毒素を尿と一緒に排泄したり、血液を弱アルカリ性に保つ働きをする臓器で、高血圧と密接な関係があります。

腎不全に由来する高血圧もありますが、多くは、生活習慣病などから高血圧を招き、腎機能の低下が進むケースが多く見られます。

腎臓の機能が低下してしまうと、体内の塩分やカリウムの量が調整できなくなってきます。

それだけでも高カリウム血症などを合併しますが、カルシウムやリンなどの電解質の調節も正常に行えなくなってきます。

腎臓の様々な調節機構が行えなくなると、高血圧化が進みます。

高血圧と腎臓疾患は一方通行ではなく、高血圧の進行によって腎不全が起きたり、腎不全を原因として高血圧症になることもあります。

どちらも原因疾患となり、病状を進行させることがありますので、早めに適切な治療を行わないと、損ドン症状が続く悪循環を招きます。

腎臓病に由来する高血圧には、腎血管性高血圧症などがあります。

腎臓の何らかの原因で腎臓の流れる血流が低下し、その腎臓の低血圧状態を脳が全身が低血圧であると勘違いして高血圧信号を送ることで高血圧症になることをいいます。

レニン、アルドステロンの上昇が確認されています。




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高血圧と糖尿病の関係

高血圧と糖尿病の関係として糖尿病でない人の約2倍の頻度で糖尿病の人は、高血圧の人が多いのです。

糖尿病の人の 40~60パーセントが高血圧をもっています。

年齢が若いうちから血圧が上がり始めることが多く、罹病期間が長い人が多いため、合併症が現れる頻度が高くなっています。

糖尿病の人が高血圧になりやすいのは、高血糖で血糖値が高い状態では、体内の細胞の浸透圧が高くなりす。

そのため、水分が細胞内から細胞外に出てきたり、腎臓からの水分の吸収が増えたりして、体液・血液量が増加し、循環血液量が増え血圧が上昇します。このような糖尿病と 高血圧の関係があります。


高血圧と糖尿病の関係は、インスリンの作用を受ける細胞の感受性が低下している状態をインスリン抵抗性があるといいます。

それ自体が糖尿病の原因になりますが、同時に、インスリンが効きにくくなったのを補うためにインスリンが多量に分泌され、「高インスリン血症」を招きます。

高インスリン血症では、交感神経の緊張、腎臓で塩分が排泄されにくい、血管壁を構成している細胞の成長が促進される、といった現象が起きて、血管が広がりにくくなり、血液量も増え、血圧が高くなるこれが 高血圧と糖尿病の関係です。

糖尿病と 高血圧の関係として太っていることが多糖尿病(2型糖尿病)の人が、高血圧になりやすいのです。

肥満していると、交感神経(自律神経のひとつで心臓や血管に働きかけます)が緊張し、血圧を上げるホルモン(アドレナリン、ノルアドレナリンなど)が多く分泌されるので、高血圧になります。



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血圧を下げる働きのある飲み物

緑茶

日本人が昔から飲まれてきたのが緑茶です。緑茶には独特の渋みがあります。それがカテキンですが、様々な体に良い働きがある事が分かってきました。

血圧を下げる働きについては、高血圧の原因の一つに、血管を収縮し血圧を上昇させてしまう、アンジオテンシン変換酵素の働きがあります。

カテキンには、このアンジオテンシン変換酵素作用を抑制する作用があります。

強い抗酸化作用があるのでコレステロールが酸化され、悪玉化するのを防ぐ働きをしてくれます。


ギャバロン茶

緑茶をしばらく窒素ガスに入れ、製造するお茶です。

味などは緑茶とかわりませんが、GABAという物質が約5倍~10倍に増えるそうです。

��ABAには血圧降圧作用があることがわかったそうで、交感神経活動を低下させる働きがあるようです。

ギャバロン茶には、ビタミンCやカテキンも多く含まれているので、高血圧の方が飲んで、血圧が下がっているのがわかっているようです。

��ABAは取り過ぎても体に問題がないので毎食後などに飲んでも大丈夫なので安心ですが、茶葉をこまめに変えるのが、良いそうです。


ウーロン茶

ウーロン茶は、半発酵させる過程で、ポリフェノールの量が増えるようです。

ポリフェノールはカテキンの集合体で、強い抗酸化作用があり、コレステロールの悪玉化を防いでくれるので、動脈硬化なのど予防になるようです。


杜仲茶

杜仲茶は中国では古くから老化予防の働きがあるとされ漢方薬として使われていたようです。

杜仲茶に含まれている成分、”ゲニポシド酸”が血管拡張をし、血流の流れをスムーズにし血圧を下げる働きをします。

これによって冷えや、肩こり・腰痛などの改善にも期待できます。

杜仲茶にはナトリウム(塩分)の排泄を促進させる利尿作用の働きもあり、高血圧の方には必要な、カリウム、マグネシウム、カルシウム、亜鉛などのミネラルも含まれています。


そば茶

ポリフェノールの一種であるそば茶には、血圧を避ける働きをするルチンが含まれています。

この”ルチン”は、毛細血管を強くし、血栓が出来ないように抑制する働きがあり動脈硬化を予防すると考えられています。

そば茶には、カフェインが含まれていないので妊婦さんも安心して飲むことが出来ます。


コーヒー

意外な飲み物ではコーヒーです。以前はコーヒーには入っているカフェインが血圧を上げる働きがあると言われいましたが、最近の研究の結果では、常にコーヒーを飲んでも血圧はほとんど上がらず、むしろ、血圧がさがる働きがあることがわかっています。

これは、コーヒーに入っているポリフェノールが血圧を下げる働きがあるようです。


ココア

ココアには、ポリフェノールが多く含まれており血圧を下げたり、血管の機能を良くする働きをします。

飲みすぎは逆効果になってしまいます。ココアには糖分があります。

糖分をとりすぎるとと肥満になってしまいます。糖分を控えて飲むようにしましょう。


トマトジュース

トマトにはカリウムが含まれていて、体内にある塩分を排出しながら血圧を下げる作用があるようです。

トマトジュースは数多く売られていますが、塩分が入っている商品も多いので塩分が入っていない物や、トマトそのままをミキサーなどにかけ自分で作ってみるのも良いでしょう。


酢の入った飲み物

お酢には、血圧を下げる働きがあります。

お酢を毎日大さじ一杯程度飲み続けることで血圧が下がった臨床結果も出ています。

コレステロール低下作用がありますのでメタボリック症候群の予防に役立てましょう。




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血圧を下げる食事のポイント

塩分を減らす

高血圧の食事の注意点で一番良く言われるのが減塩です。

人間は塩分がないと生きていく事ができないので必要なのもです。

問題は、塩分の摂る量です。

私達の体には、ナトリウム(塩分)の濃度が体に必要な一定の量に保たれるよう調節されるようになっています。

その働きによって、塩分をとり過ぎてしまうと、血管壁の細胞にナトリウム(塩分)の濃度を薄めるために水分を摂ります。

すると、血中の水分量が増えてしまいその結果血圧を上昇させてしまうのです。

日本人がどの位の量の塩分を摂っているかと言うと、1日に約10~12gの塩分を摂取していると言われています。

高血圧の場合は、日本高血圧学会では1日の塩分の摂取量を6g未満を目標に定めています。

塩分摂取量を1g減らすと血圧が1mmHg下がると言われていますので毎日の食事で減塩する事はとても重要と言えます。


野菜や果物を積極的に摂る

毎日の食事での注意点は、減塩だけでなく栄養バランスの摂れた食事をする事が大切です。

三大栄養素の炭水化物、タンパク質、脂質は人間の体に必要です。

食事療法だからと、三大栄養素を摂らないでいると健康を維持することができません。

魚や大豆に含まれる良質のタンパク質は血管自体を強くし動脈壊死を防ぎます。

脳血管障害による痴呆の予防するとも言われています。

食べすぎには注意しましょう。肥満は血圧を高くする原因の一つです。

三大栄養素にプラスして野菜や果物や海藻を毎日必ず食べましょう。

生の野菜や果物・海藻には降圧作用がある、カリウム、マグネシウム、カルシウムが豊富です。

さらに、ミネラルがやビタミン、食物繊維が多く含んでいますので便秘解消や肌にも良く美容効果もあり、肥満の方にも効果的です。

��日の摂取量の目標として、野菜350g、果物200gは食べるようにしましょう。


コレステロールや飽和脂肪酸の多い食品を控える

コレステロール値が高いと高脂血症になりやすく動脈硬化を招き血管内部が細くなり、血圧が上昇し高血圧になったり、血管に柔軟性がなく硬くなり血管がもろくなり、血管が傷つきやすくなったり、血栓が血管を詰まらせ、心筋梗塞、脳梗塞などを起こすリスクが高くなります。

コレステロール値が高いと、コレステロールを多く含む食品(マヨネーズ、卵、イクラ、レバー、うなぎ、すじこ、キャビア、イカ、)などを摂らないように注意する方は多いですが、実はコレステロールの半分以上は体内で合成されているそうです。

合成されるときに元となるのが脂肪です。ですが、脂肪には動物性脂肪と植物性脂肪の2種類ありまがそれぞれが全く逆の働きをします。

動物性脂肪・・・飽和脂肪酸が多く含まれており、コレステロール値を上昇させます。
植物性脂肪・・・不飽和酸脂肪が多く含まれおり、コレステロール値を下げる働きをします。
但し、動物性脂肪でも青魚には不飽和脂肪酸が多く含まれていますのでコレステロール値を下げる働きをします。

飽和脂肪酸の多い食品(肉の脂身、生クリーム、バター、チーズ)などは、血中のコレステロールや中性脂肪を増やしてしまい、高血圧を悪化させてしまい、さらに動脈硬化や心筋梗塞を起こすリスクが高くなりますので摂らないように注意が必要です。


食べ過ぎに注意し肥満を解消する

肥満も高血圧になる原因の1つです。肥満にならないためにも、満腹にするのではなく、腹八分目にしたり、間食をしないようにするなどを習慣からなくすことが大切です。

肥満の方はカロリーなどのも注意しなくてはなりません。

間食したくなってしまった時には、カロリーの低い、こんにゃくや野菜、海草サラダなどは体にもいいので効果的ですがドレッシングなどには多くの塩分が入っているのでレモンを使ったりと工夫が必要でしす。

食生活を変えるのは大変なことですが、肥満は高血圧のほかにも、糖尿病や高尿酸血症、高脂血症、メタボリックシンドロームなどの病気の原因になります。




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高血圧と減塩の効果的な方法

高血圧の予防として減塩は重要です。

食塩を過剰摂取をすると血圧を上昇させてしまう事があり塩分の摂取量には注意が必要です。

塩分は、私達の体には必要不可欠な成分ですが、人間には、塩分を過剰に摂取すると体に必要な一定の量にしようとする機能が元々備わっています。

血中に塩分が量が過剰に増えると、血中の塩分を薄めようと体が働き、水分を血管内に送り込みます。

すると、血管を流れる血液量が多くなり、それを循環するために心臓がより強く働かなくてはならなくなり、心拍出量が増え、血圧が上昇してしまいます。

食塩には血中に増え血管壁の平滑筋細胞に水分と一緒に入り込み、血管壁がむくんでしまい、血流が悪くなり血圧が上昇します。

食塩(ナトリウム)は交感神経を刺激してしまい、末梢血管を収縮し、血圧を上昇させるホルモンの分泌を促す働きがあります。

生きてく上で食塩(ナトリウム)を欠かすことは出来ませんので、塩分とは上手に付き合っていくことが必要です。


塩分と上手に付き合う方法
高血圧の方の1日の塩分の目標摂取量は6g未満といわれています。

塩は小さじ1杯が5g。
しょうゆ(こいくち)は小さじ1杯が6g食塩量は0.9g
うすくち醤油小さじ1杯が6g食塩量は1.0g
みそは小さじ2杯が12gで食塩量は1.5g
中濃ソースは大さじ1杯が18gで食塩量は1g
オイスターソース大さじ1杯が19gで食塩量は2.2g
コンソメ固形約1個が5グラムで食塩量が2.2gに相当します。


塩分の7割は調味料からとっていると言われています。

料理をする時などに使う調味料のしょうゆ、ソース、みそなどにも気を付けなくてはなりません。

その他にも、魚の干物、肉などの加工食品などにも多く塩分が含まれているので注意が必要です。

健康を意識した調味料も店頭に並んでおり、減塩しょうゆや減塩みそを選んで使うようにしましょう。

香辛料は減塩対策には打って付けです。カレー粉、わさび、しょうがなどを使うと薄味でも美味しくいただくことが出来ます。

辛いものを食べると血圧を下げる働きがあるともいわれています。

唐辛子にはカプサイシンが入っていて脂肪の燃焼をしてくれる効果があるので肥満の方にはおすすめです。

淡白な料理には、青じそや三つ葉などを添えるだけでいい味が出ます。

みょうがやあさつきなど香りが強い薬味などを使うと美味しくいただくことが出来ます。

自宅で乾物のかつお節、こんぶ、干ししいたけなどを使いだしをとると良いでしょう。

肉や魚には、にんにくやしょうがで味を付けておくと調理用の塩やしょうゆなどを減らすことが出来ます。

魚にはナトリウムが含まれているので焼き魚にする時は、焼く20分前に塩を振っておくと、水分とともに、塩が出てくるので塩分を減らすことが出来ます。



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カリウムの多い食品と注意点

カリウムの働きと・注意点

カリウムには血圧を上昇させる原因がある余分なナトリウムを排泄させる働きがあります。

血圧が高い方や、塩分が強い食事をする傾向にある方は、カリウムをより多く摂る必要があります。

カリウムは末梢血管を拡張させ、血流を促進したり、腎臓から分泌されるカリクレインという、血圧を下げる酸素を増やしたり、さらに、副腎から分泌され血圧を上昇させるカテコールアミンというホルモンの分泌を抑えてくれます。

カリウムは血圧を下げる様々な働きをしてくれるので、高血圧の人はなるべく多く摂っていただきたいのですが、カリウムを摂る際の注意点があります。

腎臓病や透析をされている方は、腎機能が低下しているためカリウムがうまく働く事が出来ません。

その結果、体内にカリウムが多くなり、高カリウム血症になりやすく、不整脈や心臓停止になるなど危険を伴います。

腎機能が低下している人は必ず医師に相談するようにしてください。


カリウムが豊富な食べ物

高血圧の予防には、カリウムを1日3500mg摂取すると良いそうです。

カリウムは肉や野菜、魚などほとんどの食材にまんべんなく含まれているミネラルです。


カリウムはが多く含まれている食品

野菜
ほうれん草、かぼちゃ、にら、春菊、小松菜、切り干し大根、トマト、モロヘイヤ、白菜、ピーマン、パセリ、アボカド、
果物
あんず(乾燥)、干しぶどう、干しかき、キウイフル-ツ、路地メロン、バナナ、いよかん、桃、すいか
海草
ひじき(干し)、こんぶ(素干し)、干しわかめ、焼きのりなどです。
いも類
やまといも、さつまいも、じゃがいも、里芋
大豆・大豆製品
納豆、枝豆(ゆで)、絹ごし豆腐、木綿豆腐、きな粉 いんげん豆(ゆで) 、あずき(ゆで)

果物などは、カロリーが高いので太ってしまったり、中性脂肪や血糖が増えすぎてしまうこともあるので食べ過ぎ無いように注意しましょう。

カリウムは水にとけやすいので、野菜などを水洗いする時は、軽く流す程度にし、茹でる時は、時間をかけないで茹でるほうが良いです。

かぼちゃは、茹でたりしてもカリウムが減ることがありませんのでおすすめです。

サラダにして野菜をたくさん摂るときは、ドレッシングには塩分が多く含まれているのでドレッシングを選選ぶときは減塩を使うなどして注意してください。

ご飯を玄米にしたり、パンをライ麦パンなどの精白していないものにすると、白米や精白したパンよりたくさんのカリウムがとれるようです。

血圧を上げないためには、塩分摂取を控えるだけではなく、カリウムの摂取も心がけることで、血圧の上昇の予防につながります。



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血圧を下げる有酸素運動

高血圧改善には食習慣の改善とならんで、適度な運動を行うことはとても重要です。

血圧が高い方のために運動は欠かせないものです。

運動を継続すると、血中に含まれているプロスタグランジンと言う血圧を下げる物質が増加し、血圧を上昇させてしまうカテコールアミンが減少すると言われています。

継続的に運動をすることで、筋肉の新陳代謝が活発になるので筋肉に酸素を送る心臓や肺の心肺機能が高まり全身の血流が良くなり血圧が下がる効果が期待できます。

筋肉がつくと、消費エネルギーも増えるので肥満の予防にもなります。
筋肉の代謝が良くなると、血中のコレステロールや中性脂肪の代謝もよくなり、血中濃度が下がります。

運動は血圧を下げるだけでなく、脂質異常症や糖尿病などの予防にも効果的があります。

のようです。重症な高血圧でなければ、降圧薬を使わないで、食事療法と運動療法である程度の高血圧の改善も可能のようです。


運動の注意点

高血圧の場合は症状によっては体に負担がかかってしまう場合もあります。

血圧が高い方が無理に激しい運動をしてしまうと血圧を急激に上昇させてしまう事があります。

症状に合わせた負担のかからない運動を選ぶことが重要です。

高血圧の場合、一瞬力を入れたりする運動は急激に血圧が上がってしまい危険です。瞬間的に力を出す無酸素運動や激しい運動は避けましょう。

血圧の高い方は無理なく続けられる有酸素運動が効果的です。有酸素運動は全身を使う運動が多いので血流を良くしてくれます。

有酸素運動では、ウォーキングやサイクリング、水泳、水中歩行、簡単なエアロビクスなどがあるので自分の体調と合った長続きできるものを見つけると良いです。

有酸素運動をする前には血圧を急に上昇させないために必ず準備運動やストレッチなども行い有酸素運動は1日30分~1時間、毎日続けることが大切です。



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ストレスと高血圧の関係

本態性高血圧の原因として遺伝的素因と生活習慣があります。

ストレスは高血圧の原因とは親密な関係にあります。

人間はストレスを感じて、イライラしている時は、脳が興奮状態になり、それを危険と認識し、身体が交感神経優位、つまり戦いモードになります。

すると血小板機能が活性化し、血液の粘度が高まり、血液がドロドロになり、血流が悪くなるため血圧が上昇し、ストレスを感じる事で自律神経が緊張し、血管が収縮してしまい血圧が上がってしまうようです。

100%ストレスのみの原因で高血圧が起こるとは考えにくいですが、慢性的なストレス状態に陥った時に、生活習慣の原因の1つとして『ストレス』は大きな要因になるようです。

生活をしている以上ストレスを感じない人はほとんど居ないと言えます。

ですので、ストレスを溜め込まないように発散する事を心がけることが大切になります。

ストレス発散には「会話」がとても有効的で、悩みを抱えていて解決が出来なかったとしても誰かに話を聞いてもらうことで、気持ちが楽になりリラックスします。

ストレス解消法は色々ありますが、自分に合った方法を見つけて行うのが効果があります。

運動・スポーツをしたり、音楽を聞いたり、など気分転換をしてリラックスをする方法を見つけましょう。

簡単な自己流のストレッチでも身体を動かす事は、どんなに短い時間でも心がリフレッシュされてとても効果的です。

趣味を見つけることもストレスに勝つ方法のようです。

自宅に帰った時は、入浴剤を入れてゆっくり湯船に浸かるとリラックスでき落ち着きます。

38度~40度位の温度がリラックス効果があると言われていますので、物足りないなと思うくらいの温度でゆっくりとくつろいでください。

また大切なのが睡眠です。



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運動不足と高血圧の関係

運動不足だと高血圧になる理由
日常的な血圧や脈拍数が上がりにくく、心臓や肺などを衰えさせてしまい血液が体内に循環しなり、その結果、血圧を上げてしまい高血圧になるのです。

運動不足により身体に悪い、余った養分、特に悪性コレステロールや中性脂肪が血管にくっついてしまったり、血液中に入ろうとし、血管の壁に溜まってしまいます。

すると、血管の内側が細くなるので血液の流れが悪くなり、心臓が頑張って機能しょうと強い圧力をかけ、血圧が高くなります。

さらに、血管の状態が悪化すると、動脈壁が傷ついてしまい、硬くなって動脈硬化となり、血圧が上がってしまい高血圧になります。

特に肥満傾向の方に多くみられますので注意です。

食事をしないというのは無理なことなので無駄な脂肪などコレステロールが高い物を食べすぎないように注意することが大切です。


有酸素運動をオススメする理由
激しい運動を急にすると、血圧が急激に上がってしまうので、ウォーキングのような全身を使っての有酸素運動が望ましいです。

有酸素運動は、心臓や、肺などの器官を鍛えることが出来、身体の中に酸素を取り入れることが出来るので心臓に負荷が軽く出来ます。

ウォーキングの他におすすめの有酸素運動は、サイクリングや水泳が効果的な有酸素運動になります。

特に水泳は水中では体が軽く楽になり、全身運動になるので泳ぐことが好きな方にはおすすめです。

高血圧になる原因に肥満もありますが、肥満傾向の方は内臓脂肪を減少させると血圧が下がる傾向があるので、特に適度な運動はとても大切と言えます。

食事は、栄養素のバランスを考えたカロリーを抑えた食事を摂る事で内臓脂肪が減少されます。

有酸素運動をするうえでの注意点は、無理をすることは避けましょう。

高血圧の方が急激に血圧を上げてしまうととても危険な場合もあるそうです。

無理は決してせず、きちんと継続出来る方法でゆっくりと運動していくことがポイントになります。

心臓がドキドキしたり、少しでも辛かったり苦しい時は運動を中止し、深呼吸をし落ち着いてから始めるようにしてください。



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タバコと高血圧の関係

タバコに含まれるニコチンは血管を収縮させ、血圧を上げてしまいます。

タバコの煙に含まれる活性酸素は、血管内皮細胞を障害し、そのため、心臓の冠動脈の動脈硬化が促進され、狭心症、心筋梗塞、脳血栓 、脳塞栓、動脈瘤、閉塞性血栓性血管炎などのリスクが増加することが統計的に示されています。

高血圧症治療に用いられる、β遮断薬の降圧効果を減じる作用もあります。

一般にたばこ1本吸うと、最高血圧は10~20mmHgほど上昇すると言われています。

しかも上昇した血圧は10~20分間は元にもどりません。

怖いのは「早朝高血圧」の人が、朝起きたときにたばこを吸ったときです。

1本のたばこで、最高血圧は30~50mmHgほど上昇することがわかっています。

また受動喫煙においても周りの人にもよくありません。




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腎臓機能低下と高血圧の関係

腎臓の働きが正常であれば、塩分をある程度多く摂っても尿として排出されるので体の水分は一定に保たれますが、腎臓の悪い人が塩分をたくさん摂ると体の中に水分が溜まって、足やまぶたにむくみが出てきます。

血液量も増えるため、血圧が上がり高血圧になります。

高血圧が長く続くと血管が傷み、脳卒中や心筋梗塞などを起こします。

カリウムが排出できなくなると、血液中のカリウム値が上昇して不整脈を発生させます。

酸性食品を食べてもアルカリ性食品を食べても、血液のpHはいつも7.4程度に保たれています。

これは腎臓と呼吸の働きによるもので、血液pHが一定でないと細胞は活動できません。

腎臓が悪くなると酸性物質が血液や細胞内に留まって、細胞がうまく働くことができなくなります。

吐き気や食欲の低下が起こり、集中力が低下したり疲れやすくなったりします。

タンパク質の排泄がうまくいっていないときにも同じようなことが起こります。

炭水化物や脂質は体のエネルギーとして使用されたあと、二酸化炭素や水になって排泄されます。

しかしタンパク質には窒素が入っているために、エネルギーとして使われたあと、腎臓が正常に働かないと老廃物として排泄することができません。

そのため血液は酸性に傾き、吐き気や嘔吐、疲れやすさが発生します。

腎臓からは多くの種類のホルモンが分泌されています。代表的なものがエリスロポエチンとレニンです。

エリスロポエチンは骨髄に働いて赤血球を増加させます。

腎臓が悪くなるとエリスロポエチンの分泌が低下して赤血球が少なくなり、貧血が起こります。

血圧を上昇させる作用があるレニンは、腎臓が悪くなると分泌がむしろ増加し、高血圧を引き起こします。




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初診時の高血圧治療計画

高血圧は、早期発見、早期治療が重要です。

血圧が140/90mmHgより低くても、家族歴、リスクがあれば対応が必要になります。

初診で血圧が高くても、何度か血圧を測定します。

白衣高血圧、仮面高血圧の有無、臓器障害、高血圧以外の合併する心血管病、危険因子の有無・程度を調べます。

そして患者さんの心血管疾患発症リスクを評価して、治療方針を立てます。



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