血圧が高い状態が続くと血管や臓器に損傷が起こり動脈硬化も進みます。
その結果、高血圧の合併症になる危険が高まります。
高血圧は自覚症状がなくても放置せず、血圧コントロールが必要です。
脳卒中
血管が破れて脳内に出血する脳出血、血管に血栓が詰まる脳梗塞などがあります。
心臓病
強く血液を送り出すために心臓肥大となり心臓の機能が衰える心不全や、動脈硬化から心臓の冠状動脈が狭くなったりつまったりする狭心症や心筋梗塞が起こりやすくなります。
腎臓病
高血圧で細小動脈の硬化が進むと腎臓萎縮が起こり(腎硬化症)、腎臓の機能が低下します。腎不全や尿毒症になる場合もあり、人工透析が必要になることもあります。
平均血圧96(130/80相当)では年齢相当の腎機能低下に留まります。
平均血圧100(130/85相当)では毎年約3mL/分の腎機能低下を生じ、20年後には約60mL/分の腎機能低下を生じる計算になります。
平均血圧106(140/90相当)では毎年約6mL/分の腎機能低下を生じ、10年後には約60mL/分の腎機能低下を生じる計算になります。
健康人の糸球体ろ過値は約100mL/分ですから約60ml/分も低下すると残腎機能は約40mL/分となり、糸球体ろ過値が30mL/分以下である慢性腎不全の一歩手前の状態となってしまいます。