マグネシウムはカルシウムやリンと共に骨を構成する重要なミネラルです。
ビタミンや酵素の働きを活性化させて、エネルギーの生産やたんぱく質の合成をサポートしたり、筋肉や神経の働きを円滑にしています。
マグネシウムの不足状態が続くと、不整脈や動脈硬化、血圧上昇、心疾患のリスクが高まります。
加工食品に含まれるリン、利尿剤や大量のアルコールは、不足を招く原因となります。日本人はマグネシウムが不足しがちなので、留意しましょう。
マグネシウムのはたらき
筋肉の収縮は、筋肉細胞の中にカルシウムが入ることで、緊張が高まって起こります。このカルシウムの動きを調節しているのがマグネシウムです。マグネシウムが不足すると、細胞の中にカルシウムが流れ込みすぎて、筋肉の収縮が上手くいかず、痙攣や震えなどの症状が出ます。筋肉の痙攣が血管壁で起こると、狭心症や心筋梗塞につながりかねません。
また、マグネシウムはカルシウムの血管壁への沈着を防いで動脈硬化を予防したり、正常な血圧の維持、骨の強化にも貢献しています。
マグネシウムの摂り方
多く含む食品は、大豆や豆腐などの大豆製品、ナッツ類や玄米などの精製度の低い穀類です。日本人のマグネシウムの摂取量は約200mgで不足傾向にあるといわれているので、こうした食品でしっかりととりましょう。
また、牛乳を多く飲む人はマグネシウムの摂取も心がけましょう。カルシウムが過剰なると、マグネシウムの吸収を阻害する結果となるからです。
ストレスやアルコール、コーヒーなどはマグネシウムの必要量を増加させます。肉や加工食品、清涼飲料水に含まれるリンを多く取ると吸収が妨げられますので気をつけましょう。