高血圧に有効な栄養成分:EPA

EPA(エイコサペンタエン酸)はn-3系の多価不飽和脂肪酸です。

同じn-3系の脂肪酸であるα-リノレン酸を摂ると体内でEPAに変換されます。

青魚にも多く含まれています。青魚とは、味、いわし、さば、かつお、さんま、まぐろなどの青魚にも多く含まれています。

これらの魚がEPAの主な供給源となっていますので、EPAの効果を得たい人は出来るだけ青魚を頻繁に食卓に乗せるようにしましょう。


EPAのはたらき

EPAには血液中の血小板の凝集を抑制し、血栓を溶解させ、血管を拡張する作用があることがわかっています。血中の中性脂肪濃度が高くなるのを抑制し、血管の中を血液がスムーズに流れるようにします。

アトピー性皮膚炎、花粉症、きかんしぜんそくなどアレルギー症状の予防と治療、慢性関節炎などの炎症性疾患の症状改善にも効果があることが知られています。

体内でEPAから合成される脂肪酸で、EPAと同じく魚の脂肪に多く含まれているDHA(ドコサヘキサエン酸)も同様のはたらきをしますが、血液凝固を抑制する作用はEPAのほうが強く、悪玉コレステロールを下げる作用はDHAのほうが強くみられるとされています。


EPAの摂り方

EPAは魚の脂肪に含まれているので、脂肪の損失を防ぐという意味で、刺身で食べるのが一番です。煮たり焼いたりすると20%くらい流れ出てしまいます。煮る場合には薄味にして、煮汁にして一緒に飲むといいでしょう。

酸化を防ぐために、β-カロチンの多い緑黄色野菜やビタミンEの多いごまなどの種実類と一緒にとるといいでしょう。




          fig_about17 (1).jpg