椎茸にはコレステロール低下作用があるので、高血圧の人には継続してとってほしい食品のひとつです。
椎茸には、エリタデニンという他のきのこ類にはない特有の成分が含まれています。
エリタデニンは血液中における悪玉コレステロール値(LDL)を下げます。
そして善玉コレステロール値(HDL)を高めます。
その結果総コレステロール値を下がり、スムーズな血流となり、血圧を下げることも期待できます。
また、しいたけには食物繊維がたくさん含まれています。
食物繊維の働きは、腸の中で有用な細菌を増やすとともに、コレステロールや発がん物質を吸着して体外へ排出する効果があるといわれています。
食物繊維の効果
①腸内乳酸菌を増やし、整腸効果・ニキビや吹き出物の予防・大腸ガンの予防、
②体内の活性酸素を減らし、動脈硬化・脳卒中・心筋梗塞を予防などの効能が知られています。
③腸内の乳酸菌を増やすことで免疫力のバランスを保ち、花粉症やアレルギーを軽減する。
乾椎茸は生鮮きのこ類に比べてビタミンDを多く含んでいます。
骨の脆弱化による足腰の痛みや、「骨粗鬆症」の予防には、適度な運動とカルシウム・ビタミンDを多く含む食品を多く摂取することが望ましいとされています。
椎茸に含まれているエリゴステロールという成分がビタミンDに変化するためです。
ビタミンDは、腸からカルシウムの吸収、骨へのカルシウム吸着など、体内でのカルシウム代謝に大きな役割を果たしています。
乾椎茸は低カロリー食品としても知られており、便秘の予防などに役立つとともに、健康的なダイエット効果を期待することができます。
私たちの体には免疫力があり、侵入してくる病原菌と常に闘いを続けて健康を維持していますが、少しでも免疫力が弱まると、病原菌に感染して発病してしまうため、常に抵抗力を高めておく必要があります。
きのこの食物繊維に含まれているβ-グルカンには免疫活性を高め、抗腫瘍性、感染予防などが期待できるといわれています。
特にしいたけに含まれるレンチナンという成分は、リンパ球やナチュラルキラー細胞(NK細胞)などの活性力を高める働きをするとともに、がん細胞増殖の抑制についても認められています。
レンチナンは、1985年に抗腫瘍剤(胃がん)として認可され、医療現場において活用されています。