タバコに含まれるニコチンは血管を収縮させ、血圧を上げてしまいます。
タバコの煙に含まれる活性酸素は、血管内皮細胞を障害し、そのため、心臓の冠動脈の動脈硬化が促進され、狭心症、心筋梗塞、脳血栓 、脳塞栓、動脈瘤、閉塞性血栓性血管炎などのリスクが増加することが統計的に示されています。
高血圧症治療に用いられる、β遮断薬の降圧効果を減じる作用もあります。
一般にたばこ1本吸うと、最高血圧は10~20mmHgほど上昇すると言われています。
しかも上昇した血圧は10~20分間は元にもどりません。
怖いのは「早朝高血圧」の人が、朝起きたときにたばこを吸ったときです。
1本のたばこで、最高血圧は30~50mmHgほど上昇することがわかっています。
また受動喫煙においても周りの人にもよくありません。