高血圧の予防として減塩は重要です。
食塩を過剰摂取をすると血圧を上昇させてしまう事があり塩分の摂取量には注意が必要です。
塩分は、私達の体には必要不可欠な成分ですが、人間には、塩分を過剰に摂取すると体に必要な一定の量にしようとする機能が元々備わっています。
血中に塩分が量が過剰に増えると、血中の塩分を薄めようと体が働き、水分を血管内に送り込みます。
すると、血管を流れる血液量が多くなり、それを循環するために心臓がより強く働かなくてはならなくなり、心拍出量が増え、血圧が上昇してしまいます。
食塩には血中に増え血管壁の平滑筋細胞に水分と一緒に入り込み、血管壁がむくんでしまい、血流が悪くなり血圧が上昇します。
食塩(ナトリウム)は交感神経を刺激してしまい、末梢血管を収縮し、血圧を上昇させるホルモンの分泌を促す働きがあります。
生きてく上で食塩(ナトリウム)を欠かすことは出来ませんので、塩分とは上手に付き合っていくことが必要です。
塩分と上手に付き合う方法
高血圧の方の1日の塩分の目標摂取量は6g未満といわれています。
塩は小さじ1杯が5g。
しょうゆ(こいくち)は小さじ1杯が6g食塩量は0.9g
うすくち醤油小さじ1杯が6g食塩量は1.0g
みそは小さじ2杯が12gで食塩量は1.5g
中濃ソースは大さじ1杯が18gで食塩量は1g
オイスターソース大さじ1杯が19gで食塩量は2.2g
コンソメ固形約1個が5グラムで食塩量が2.2gに相当します。
塩分の7割は調味料からとっていると言われています。
料理をする時などに使う調味料のしょうゆ、ソース、みそなどにも気を付けなくてはなりません。
その他にも、魚の干物、肉などの加工食品などにも多く塩分が含まれているので注意が必要です。
健康を意識した調味料も店頭に並んでおり、減塩しょうゆや減塩みそを選んで使うようにしましょう。
香辛料は減塩対策には打って付けです。カレー粉、わさび、しょうがなどを使うと薄味でも美味しくいただくことが出来ます。
辛いものを食べると血圧を下げる働きがあるともいわれています。
唐辛子にはカプサイシンが入っていて脂肪の燃焼をしてくれる効果があるので肥満の方にはおすすめです。
淡白な料理には、青じそや三つ葉などを添えるだけでいい味が出ます。
みょうがやあさつきなど香りが強い薬味などを使うと美味しくいただくことが出来ます。
自宅で乾物のかつお節、こんぶ、干ししいたけなどを使いだしをとると良いでしょう。
肉や魚には、にんにくやしょうがで味を付けておくと調理用の塩やしょうゆなどを減らすことが出来ます。
魚にはナトリウムが含まれているので焼き魚にする時は、焼く20分前に塩を振っておくと、水分とともに、塩が出てくるので塩分を減らすことが出来ます。