臓器障害で高血圧を評価する

 高血圧は脳卒中や心筋梗塞、腎不全、眼底出血などの重篤な病気の最も大きな危険因子ですが、そのほかの危険因子も重なる事でさらに臓器障害が起こりやすくなります。

 そのため、高血圧以外の危険因子や現在抱えている高血圧性臓器障害の有無などから、重症度を評価する方法が提唱されており、以下のように分類されています。

 リスクについては10年間に脳卒中あるいは心筋梗塞を発症する危険性が15%未満を低リスク、15~20%を中等リスク、20%以上を高リスクとしています。

 高血圧以外の危険因子がなくても重症高血圧であれば高リスク群に入ります。また糖尿病を伴う場合は、はっきりとした臓器障害が認められなくても高リスク群に当てはまり、積極的かつ厳重な血圧の管理と治療が必要となってきます。

 糖尿病以外の危険因子がある場合は、中等リスク群か高リスク群になります。