病院では血圧が高めに出る(白衣高血圧)

 病院に外来で訪れた場合、病院で測定した血圧を基に治療方針が考えられ、薬が処方されます。従って病院で測定する血圧が患者さんの日常の血圧を表していないと意味がありません。

 しかし中には、病院で血圧を測定してみると家で測った血圧よりも最高血圧で40mmHg以上、最低血圧で20mmHg以上高くなる人が20~30%ほどいるという事が昔から知られています。
 
 このように病院だけで高血圧になる事を「白衣高血圧」と呼んでいます。

 これは白衣を着た医師や看護師を前にして緊張し、血管が収縮する事で血圧が一時的に上がるためだと考えられています。

 白衣高血圧だからといって特別な治療が必要な事はありませんが、白衣高血圧の10%ほどの人が持続性の高血圧になっているという調査結果があり、白衣高血圧になる人は持続性高血圧への前段階である可能性があります。

 白衣高血圧の経験のある方は日頃から血圧管理に気を配るようにするとよいでしょう。