高血圧とアルコール

高血圧が心配な人はアルコールとの付き合い方に注意が必要です。一般に多量にアルコールを摂取する人は高血圧になりやすく、毎日飲酒する人は飲まない人と比較して血圧年齢が10歳程度高くなると言われています。

適量の飲酒は血管を拡張させて数時間程度の間は一時的に血圧を下げる作用をすることもあります。ただし、あくまで一時的な作用ですのです。

 長期間にわたって毎日飲酒を続けることによって日々の血圧は上昇し、やがて高血圧が悪化する恐れがあります。おつまみには塩分が多いものが多いために、飲酒が習慣化していると塩分摂取量が増えて、この面からもアルコールが原因となって高血圧になりやすくなります。

 アルコールを摂取すると血圧が上昇するのは、交感神経が活発になり、同時に腎臓からカルシウムやマグネシウムが失われるためだと考えられています。

またアルコール自体が高カロリーな食品であり、摂取カロリーが増えることに加えて、アルコールによる食欲増進効果で食べすぎになることの影響が大きいと言われています。アルコールを1日に30ml摂取すると血圧は30mmHg上昇する傾向があります。お酒が好きな人は飲み始めると、つい度を越してしまう傾向があります。酒量に注意しましょう。

 アルコールを控えることによる高血圧防止効果は、節酒を始めて1、2週間以内にあらわれと言われています。比較的短期間で効果が現れるので、ぜひアルコールを減らして高血圧を予防、改善してください。




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高血圧とナトリウム

高血圧の食事療法でよく強調されるのが塩分の摂りすぎです。塩分の主成分であるナトリウムはなぜ高血圧に良くないのでしょうか。

 人間の細胞の中には多量のカリウムが含まれており、細胞の外にはナトリウムが存在します。そして塩分の摂取量が多いと、過剰な塩分のナトリウムが細胞の中に入ってきます。

細胞内にナトリウムが過剰にある状態は良くないので、細胞内のナトリウムと細胞外のカリウムを交換するナトリウムポンプという働きが作動します。

高血圧ではない正常血圧の人ならナトリウムポンプで細胞外へ排出されたナトリウムは腎臓を通じて排出されます。しかし、高血圧の人ではナトリウムポンプの働きが悪く、ナトリウムを体外へ排出しにくいという問題があります。

 高血圧の人がナトリウムを排出できない状態は体に良くないので、ナトリウム利尿ペプチドというホルモンが分泌されます。このナトリウム利尿ペプチドは腎臓でナトリウムが再び吸収されるのを妨げ、腎臓からナトリウムが排出されるのを促進する働きがあります。

 ナトリウム利尿ペプチドにはナトリウムポンプの機能が停止させる働きもあるので、細胞内のナトリウムを細胞外のナトリウムと交換することができないという問題が発生します。

この問題を解決しようとして、細胞内のナトリウムが細胞外のカルシウムと入れ替わるという反応が発生します。

この反応が起こると、細胞内にカリウムではなく、カルシウムが入ってくることになり、血管を収縮させることになります。

血管が収縮すると、血管を流れる血液が流れにくくなり、血管抵抗が増えて血圧を上昇させることになるのです。このような血圧上昇のメカニズムに注意して塩分の摂りすぎに注意しましょう。



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高血圧とカルシウム

カルシウムは体内に約1kgもあり、そのほとんどは骨や歯に含まれており、残りのわずかな量は血液や神経に含まれています。

カルシウムの働きは、骨や歯を形成し、神経を鎮め、血液が固まる機能を調え、神経の機能を高め、心臓や全身の筋肉が収縮するのを助けます。

高血圧に関連してカルシウムが不足すると、不足するカルシウムが骨から溶け出て、そのカルシウムが血管にたまって動脈硬化が進行します。骨から溶け出たカルシウムは血管の細胞に侵入し、血管を収縮させて血圧を上昇させます。

 医療機関では骨からカルシウムが溶け出すのを妨げるカルシウム拮抗剤という薬が処方されることもありますが、これはあくまで非常手段で、カルシウム不足が起こらないようにして、骨からカルシウムが溶け出すことを防止するのが基本です。

カルシウムの1日の必要量は600mgですが、日本人はカルシウム不足の人が多いというのが通説です。このとき塩分を摂りすぎていると、ナトリウムを排出するときにカルシウムも一緒に排出されるので、カルシウム不足は一層深刻になります。

高血圧の人はカルシウムが不足しやすいので、カルシウムの摂取量には注意する必要があります。

 カルシウムを効率よく摂取するには、牛乳、ヨーグルト、チーズなどの乳製品がカルシウムの吸収率がよいのでお勧めです。高血圧の人は乳製品を主に小魚、海草類を組み合わせて1日の必要量より少し多めのカルシウムを摂取するように努めましょう。



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高血圧とカリウムの関係

カリウムは主要な必須ミネラルの一つで人体に含まれている量は120g~160gほどです。

カリウムは野菜、果物に多く含まれており、特に海草、ほうれんそう、セロリ、アーモンド、レーズン、りんご、ピーナッツ、などがカリウムの多い食品として知られています。

カリウムの働きは、細胞の機能を高める、血液中の塩素や酸の量を調整する、筋肉の伸縮、神経の伝達を制御する機能を担っていますが、特に高血圧の人にとっては塩分の害を抑える機能が重要です。

 カリウムは高血圧の原因となるナトリウム、塩素などの塩分の害を抑えることがわかっています。

毎日りんごを食べる人は食べない人よりも高血圧の発症が少ないということが明らかになっています。

特にはっきりした原因が見つからない本態性高血圧ではカリウムを摂ることで症状が現れることを抑制できることも知られています。

 カリウムの1日の必要量は成人で2000mgと言われています。

この量は通常の食生活で十分に摂取できる量ですが、高血圧の人は積極的にカリウムの摂取を心がけたほうがよいでしょう。

カリウムに限らず、ミネラルは人間の生命維持活動に重要です。日常の食生活でミネラルをバランスよく摂取し、不足する部分をサプリメントなどで補うことが重要です。



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早朝高血圧の発見方法

仮面高血圧の中の早朝高血圧には、早朝だけが血圧があがる早朝上昇型 と一晩中ずっと血圧が高い夜間持続型があります。

血圧が高い時間が長い夜間持続型の方が危険です。

高血圧で怖いのに心筋梗塞がありますが、その前におおむね心肥大になります。
心肥大を発症する確率は夜間持続型の方が早朝上昇型の2倍高いです。
さらに高血圧症の方の中で夜間持続型の方が、 心臓や脳の疾患を約3倍の頻度で発症しています。

早朝高血圧は健康診断では見つけられません。
判断をするのには、まず自宅で寝る前と起きてからと2回の血圧を 測定することが必要です。

最大血圧が寝る前より起床後が20mmHg以上高くなっている、 あるいは両方の平均が135mmHg以上だったら早朝高血圧になります。

夜は就寝の前に計りますが、 測定の前に2,3分間は安静にしましょう。
運動はもちろん、食事・入浴などの直後は測っても値が正しくありませんから、 30分間は間をおきましょう。

朝は起床してすぐがいいですが、遅くても1時間のうちに測ります。 もちろん朝食を食べる前で、薬を飲むのも控えます。

血圧計は指先や手首で測るものもありますが、 正確な計測という意味では上腕で測定するようにしましょう。

計測する上腕の高さは心臓の高さと同じにして、 時間に余裕があれば数分後にもう一度計測して、2回目の値を使うのが理想です。



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腎性高血圧とは

腎性高血圧は、腎実質の病変による高血圧をいいます。

 二次性高血圧(原因がはっきりしない本態性高血圧に対して、原因がある程度わかっている高血圧)の原因の約半数は、腎臓病によっておこるものです。

これは、全高血圧症患者の2~5%にあたるといわれています。

腎臓の障害が進むと、高血圧が増強しますし、高血圧が続くと腎障害も進みます。
腎性高血圧がおこるメカニズムとして、①腎臓が尿として水分やナトリウムを排泄(はいせつ)する量が減り、体内に水分やナトリウムがたまる(体液、血液量が増える)、②血管の病変などで腎臓への血流が減少すると、腎臓は血圧を上昇させるようにレニンの分泌(ぶんぴつ)を増やす、③同様にして、血圧を下げる伝達物質であるカリクレイン‐キニン系の分泌が減少する、などが考えられます。
 
腎性高血圧で腎臓の障害が進むメカニズムとして、糸球体高血圧説がいわれています。

腎炎などによって、実際にはたらくネフロン(一糸球体を中心とする尿をつくる最小単位)が減少したり、糖尿病などで腎臓に入る細動脈が拡張して糸球体の毛細血管(もうさいけっかん)の血圧が上がり、その結果、糸球体が障害され、実際にはたらくネフロンがさらに減るという考えです。

腎血管性高血圧とは、左右の腎臓の一方または両方の腎動脈の本幹や、枝分かれした主要な動脈が狭くなって血圧が上がる病気です。

血管の内径が、70%以上小さくなると、腎臓を循環する血圧が低くなり、この病変をおこした腎臓から、血圧を上昇させる物質であるレニンが分泌されます。



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腎性高血圧の原因

①腎実質の病変
 各種の腎炎、慢性の腎盂腎炎、各種の代謝性の病気(糖尿病性腎症、膠原病や痛風)にともなう腎臓病や水腎症などがある場合、あるいは先天的な発育不全がある場合などでは、結果として、腎臓内の種々の大きさの血管が障害され、腎臓の血流が悪くなります。

 そのため、レニン‐アンギオテンシン系の内分泌などがはたらいて、血圧が上昇します。血圧が上がると、狭い血管でも多くの血液が流れるので、腎臓はある程度機能します。

 しかし、高血圧が原因で、血管がさらに障害されると、また血流が弱まり、それを補うために、さらに血圧が上がるということになります。


②腎動脈の病変
 腎臓に入る動脈(腎動脈)が狭くなる原因は、おもに動脈の粥状硬化と線維筋性過形成の2つに分けられます。そのほか、大動脈炎症候群や解離性大動脈瘤なども原因になります。

 血液中の成分が血管の内壁に付着しておこる粥状硬化は、腎血管性高血圧症の約60%を占めます。一般に高齢者に多く、腎動脈の中枢より病変が始まり、末梢側に広がります。

 血管の組織が弾力性を失って硬くなる線維筋性過形成は、さらに数種類のタイプに分類されますが、子どもや若い人に多く、一般に進行性です。

 病変は、腎動脈にだけみられる場合もありますが、ほかの動脈にも同様な病変がおこる病気もあります。


③腎臓周囲の病気
 腎周囲炎、腎周囲の血腫などが腎実質や動脈を圧迫することで、①や②と同じメカニズムで高血圧をおこします。



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腎性高血圧の検査と診断

腎性高血圧の検査と診断については、本質的には腎硬化症と同じです。

 腎血管性高血圧では、この病気を疑わせるものとして、(1)高血圧の家族、親類がいない、(2)25歳以下あるいは45歳以上で、重症の高血圧になった、(3)突然に発病した、(4)腎臓の病気をしたことがある、(5)腎臓部の外傷や腎臓の手術を受けた後に高血圧になった、(6)腹部、側腹部に血管の雑音が聞こえる、(7)降圧・利尿薬や交感神経遮断薬(α(アルファ)遮断薬、β(ベータ)遮断薬)の効果があまりないが、アンギオテンシン変換酵素阻害薬が効く、などがあげられます。
 これらにあてはまる場合は、検査が必要です。

スクリーニング検査
 腎血管性高血圧を見つけるには、(a)血清(けっせい)カリウム値が低い、(b)末梢血レニン活性が一般に高い、(c)カプトプリル(アンギオテンシン変換酵素阻害薬)の服用試験で、末梢血中のレニン活性がかなりの高速で上昇する、(d)急速静注排泄性腎盂造影(静脈に造影剤を注射し、それが尿にまじって腎盂に出たところをX線撮影する)で造影しにくい、(e)レノグラムや腎シンチグラフィで機能低下がみられる、という5種類の検査でふるい分けます。

確定診断検査
 スクリーニング検査でひっかかったら、入院して、腹部大動脈・腎動脈の造影(実際の腎動脈血管病変部を確認)、腎静脈血中のレニン活性の測定などの検査をし、最終的に腎血管性高血圧と診断されます。




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腎性高血圧の治療

腎性高血圧腎血管性高血圧の治療法はつぎのとおりです。

腎性高血圧 

治療は、腎硬化症の場合と同じく、減塩療法が中心です。また減量、禁煙につとめます。

 減塩療法は、軽度から中等度の障害では、1日6g以下(食品添加や調味料としての食塩)の食塩摂取に抑えます。血清カリウムが高値であれば、カリウムの摂取を抑えます。
 高度の腎障害(尿毒症)では、たんぱく質の摂取も制限します。高血圧だけでなく腎炎や糖尿病によっておこる腎障害も、低たんぱく食(1日に体重1kgあたり0.6~0.8g)で進行を抑えることができます。

 降圧薬の服用も、腎硬化症の場合とほぼ同じです。腎臓の機能や血流量を保つために、高血圧の治療を早くから行ないます。ただし、急激かつ過度に血圧を下げると、一時的に腎臓の機能が低下するので、徐々に血圧を下げるのがふつうです。

 慢性腎不全の場合は、血圧の目標値は130/80~85mmHgです。血圧を正常あるいはそれ以下に維持すれば、腎障害の進行が抑えられます。

 アンギオテンシン変換酵素阻害薬やカルシウム拮抗薬は、長く服用すれば腎機能の低下を予防することができます。そのほか、利尿薬や交感神経遮断薬(α、β)が使われます。


 腎血管性高血圧 

腎動脈の病変部分が短くて、主幹だけにとどまっている場合には、経皮的血管形成術(皮膚から血管内に管を挿入し、狭くなった血管を、管の先についた小さな風船をふくらませて広げる)を行ないます。

 この方法では治療がむずかしいか、再発をくり返すような場合、または病変部が長かったり、枝分かれした腎動脈の先にまで病変がおよんでいる場合には、開腹して血行を確保する手術が必要となります。
 具体的には、腎動脈の病変部を除去して、正常な部分をつなぎ合わせたり(必要なら腎臓を腎動脈ごと体外にとりだし、氷で冷やしながら手術する)、あるいは腎動脈のかわりに別の動脈に腎臓をつなぎます(自家腎移植)。

 そのほか、萎縮して機能を失った腎臓を摘出することで、その腎臓からのレニンの分泌を抑えて、血圧を正常に保つ方法もあります。

 以上の方法で、完全に血圧をコントロールできなければ、薬物療法を行ないます。通常は、まずアンギオテンシン変換酵素阻害薬が使われます。


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高血圧と睡眠の関係

正常血圧に下がらないという場合には、睡眠障害が高血圧の原因になっているかもしれません。最近では睡眠障害が高血圧の原因であることが明らかになっているのです。

睡眠が不足すると自立神経のひとつである交感神経が活発になり、血液中にアドレナリンが増え、それが心臓の動きを強め、血管を収縮させて血圧を上昇させてしまいます。

睡眠時間が短いということは、反対に社会生活の時間が長くなることになり、これも血圧をさらに高くする方向に働きます。

睡眠時間と高血圧の関係を調べると、若者や高齢者では少しくらい睡眠が足りなくても高血圧にはなりにくいのですが、中年層では睡眠時間が短いと高血圧になりやすい、ということが分かっています。

男女の違いで睡眠と高血圧の関係に差があることも分かりました。すなわち、睡眠が不足すると、男性より女性の方が高血圧を発症しやすいという傾向があるのです。

 睡眠障害、特に睡眠中に呼吸が止まる「睡眠時無呼吸症候群」と高血圧の関係は、もっと明白です。睡眠時無呼吸症候群の患者さんでは、夜間に血圧が下がりにくい傾向があるのです。

は睡眠中に呼吸が止まって血液中の酸素が減って二酸化炭素が増加したり、睡眠中に何度も目が覚めることが原因です。



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高血圧をレモン果汁で下げる

高血圧を改善するための食事療法にレモン果汁がいいです。

レモン果汁を食事の味付けに加えることによって塩分摂取量を減らすことができるます。
塩分を減らせば高血圧を正常血圧に下げることができるのです。そのとき、料理の味付けに使う塩を減らす代わりに、レモン果汁を加えて塩分を減らしても薄味の物足りなさを、レモン果汁の酸味で補うことができるのです。塩分を減らしても美味しく食事を楽しむことができます。

レモン果汁の効果は、レモン果汁に含まれるビタミンPによる血圧降下です。レモンやミカンなどの柑橘類にはヘスペリジンが含まれており、ヘスペリジンはビタミンPの一種で血圧を下げる効果があります。

レモンのヘスペリジンは皮や薄皮の部分に多く含まれているので、レモン果汁を絞るときに果肉の部分だけではなく、高血圧対策のために皮も一緒に絞るようにしましょう。

ヘスペリジンはフラボノイド化合物の一種で、ビタミンPと呼ばれています。ヘスペリジンの他に、アスパラガスに含まれているルチンや、ブルーベリーのアントシアニンなどもビタミンPの仲間です。

これらのビタミンPを含む食品もレモン果汁と同様の高血圧を下げる効果があるので、レモン果汁と一緒にアスパラガスやブルーベリーを食べることをお勧めします。



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高血圧を水泳で防ぐ

高血圧の運動療法では水泳などの有酸素運動を中心にすべきです。

高血圧の危険因子である肥満を改善するには有酸素運動が最適であり、さらに有酸素運動によって末梢血管を拡張させて血液の循環をよくして、血圧を下げることができるからです。

有酸素運動に適した運動としては、ジョギング、水泳、自転車などがあります。毎日続けられるようにすることも高血圧の運動療法として大切なことです。

有酸素運動は軽く息が弾むような強度で行うことがポイントです。激しい運動は長続きせず、膝や足首などの運動器官に負担がかかって、かえって運動器官を傷める結果になってはいけません。

水泳はコレステロールや中性脂肪を減少させ、新陳代謝も活発化できます。その結果、血液がサラサラになり肺や心臓の活発に働くので、血液の中に血圧を下げる物質が分泌されます。こうなれば、高血圧を予防することも期待できます。

重度の高血圧の人は運動を行うのに注意が必要であったり、運動が適さない場合もあるので、有酸素運動を始める前にお医者さんに相談するようにしましょう。

有酸素運動は高血圧だけではなく、ダイエットにも効果的であることはよく知られています。



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高血圧に効果的なビタミン

高血圧に効果的なビタミンは、まずはビタミンEです。

ビタミンEは過酸化脂質を分解する働きがあります。

ビタミンEは一度酸化してしまっても、ビタミンCがあれば、抗酸化作用を蘇らせることができます。

ビタミンEは食物性油脂、ナッツやごまなど種に多く含まれています。抗酸化作用が強力なので働きもあります。高血圧の方に良い栄養素で、鮮やかな緑黄色野菜や果物に含まれています。

ビタミンEとCを摂取して、抗酸化力をパワーアップさせましょう。




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高血圧が狭心症を招く

高血圧を放置しておくと、動脈硬化が進んで心臓への血流が阻害されます。

この状態では心臓の筋肉、すなわち心筋に酸素や栄養が足りなくなって狭心症のリスクが高くなります。狭心症を発症すると、胸を締め付けられるような胸苦しさ、激しい胸痛などの発作が起こります。

発作は1分~5分続くことが多く、最長30分程度の発作が継続することもあります。狭心症は高血圧が原因の病気ですから、高血圧の予防が一番大切です。

 高血圧によってもたらされる心臓病には、狭心症、心筋梗塞、心肥大、心不全などがあり、狭心症と心筋梗塞が虚血性心疾患の代表的病態となります。

狭心症と心筋梗塞の違いは、一時的な心臓への血液不足か、長時間の血液不足か、という点です。狭心症では心臓への血液が一時的に不足して心筋の働きが低下しますが、心筋細胞は血液不足の解消で回復します。

心筋梗塞では心臓への血流が長時間にわたって途絶えることで心筋細胞が壊死してしまい、回復することは期待できません。

 狭心症は大きく分けて労作性狭心症と安静時狭心症に二分されます。まず、労作性狭心症は体を動かしているときに発作が起こることが特徴です。

高血圧により動脈硬化や冠動脈の狭窄がある状態で、運動などで心臓が酸素不足になったときに発作を起するのが労作性狭心症です。

安静時狭心症は、就寝中など静かにしているときに発作がおきます。安静時狭心症は冠動脈の痙攣によって発症しますが、夜間から早朝に発作を起すのが特徴です。

いずれの狭心症でも発作薬としてニトログリセリンがよく知られており、狭心症の発作にはニトログリセンリンが即効的な効果があります。



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血圧を下げるDASH食とは

高血圧は食事療法が有効です。
血圧を下げる食事というと減塩ですが、それだけではありません。
そのためDASH食というのが考えられたのです。

DASH食というのは、アメリカで高血圧対策として考えられた 予防と改善をするための食事です。
食塩を減らすことも考えられていますが、それだけではなく、 動脈硬化を防ぐためには良質のたんぱく質を摂る、 あるいは血行を良くするビタミンE、コレステロールを下げる植物性脂肪なども摂るようにしてあります。

具体的には肉は魚と鶏肉を中心にして、皮や脂を取り除いて食べます。
パンは全粒粉でミネラルと食物繊維をたくさんとり、 またとうぜん野菜や果実を豊富に摂ります。それにナッツや豆類もとります。

アメリカでは8週間の実験で、5週間でDASH食を食べている方が 普通食を食べている方より、最大血圧が11.4mmHg、最小血圧が5.4mmHg下がりました。
血圧はDASH食を続いている間は維持されました。
アメリカでDASH食が普及すれば、心筋梗塞は15%、脳梗塞は30%減るだろうと考えられて期待されています。

日本では国立循環器センターがDASH食を試したところ、 その効果はそれほどでもないとの結果が出ています。
元々和食は魚や野菜をアメリカの普通食よりはるかのとっていますから、 その効果が既に和食にあると思われます。



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血圧を下げる生活習慣はマフラー

血圧を下げる生活習慣として禁煙、運動などが上げられますが、 寒いときにマフラーを使うのも忘れがちな習慣です。

寒いときに外出すると、血管が細くなって血流が悪くなり血圧が上がりますから、 心筋梗塞や脳梗塞になることがあります。

動脈から静脈に流れる血液が毛細血管を流れますが、 実は手では8割はAVA(グローミュー)と呼ばれるバイパスを通っているのです。

寒いときにはこれが顕著で、交感神経が刺激され、 筋肉が縮まって毛細血管を流れる血液がより少なくなります。

しかもその筋肉が縮まるのは速いですが、 毛細血管に流れるように元に戻すのには10分から40分もかかります。

寒さを感じる前に暖めるようにしないと、 最高40分も寒いままのような状態になってしまします。
人間はこの筋肉を制御するのは主に首で温度を感知しますから、 首にマフラーを巻いて暖かくすれば、手足の血流が促されて冷え性を改善して、 血圧も安定します。

マフラーを外に出てからするのではなく、 室内で暖かいうちに首に巻いて保護することがポイントです。
マフラーがなければ、ハイネックやタートルネックでも同様に効果があります。




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飲み水も血圧を下げる

血圧を上げないために水分を摂ることが大事です。

血液は体重の8%くらいありますが、そのうちの半分は水分です。
この水分が不足すると血液がどろどろとなり、血栓ができやすくなります。
また血液の量も少なくなるので、血管が細くなり、血圧も上がります。

水分を尿では1.2リットル、汗や唾液で1リットル、 その他に呼吸や便もありますから一日に2.5リットルは排泄しています。
食物に含まれている水分だけでは足りませんから、 1日に2リットルは水を飲むことをお勧めします。
水を飲むのは、一度に大量に飲んでは吸収が追いつかなくなりますから、 できるだけ少量をこまめに飲むことを心がけましょう。
また睡眠中は水を飲めませんから、寝る前と起床時に コップ1杯の水を飲むようにしましょう。

水にビタミンCを豊富に含有しているレモンの汁を入れると、 抗酸化作用が働いて血栓をできなくすする効果があります。




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高血圧の合併症:心肥大

高血圧では、心臓が強い力で血液を送り出しているため、心臓の壁が厚くなってしまいます。

これを心肥大といい、この状態が続くと、心臓が固くなり、拡張機能が低下して心不全になり、動悸、息切れ、呼吸困難などに陥り、生命にも関わります。



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高血圧の合併症:狭心症

心臓への血流が少なくなり、発作を起こす。

動脈硬化によって心臓の冠動脈の内腔が狭くなり、血液の供給が低下すると、心筋虚血により狭心症発作が起こります。

発作が起こると、胸の中心部に締めつけられるような痛みや圧迫感があり、安静にしていると数分で収まるのが一般的です。

発作を起こした際には、ニトログリセリンまたは硝酸イソソルビドを舌下に含むと改善します。

狭心症発作が起きるとほとんどの場合で、胸の中央からみぞおちにかけての広い範囲で胸痛が起こります。痛みは指で示せるような狭い範囲ではなく胸全体に現れ、「息が詰まるような」「しめつけられるような」「圧迫されるような」痛みを感じます。

発作の持続時間は比較的短く、数十秒から数分間程度がほとんどで30分以上続く事はありません。強い胸痛が30分以上続く場合は心筋梗塞が疑われます。

狭心症は冠動脈が細くなって心筋への血流不足が起こると発症します。そのため、心臓が活発に動いて心筋が多くの血液を必要とする運動時に多く発症します。日常のシーンとしては、重い荷物を持って歩いたり、坂道や階段を上がったり、急いで歩いたりした時に突然胸痛に襲われます。しかし、安静にして休むと症状が治まるのも狭心症発作の特徴です。




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高血圧の合併症:心筋梗塞

冠動脈に血栓ができると、完全に内腔がつまり、閉塞した血管の下流に血液が供給されなくなります。

その部分が壊死するのが「心筋梗塞」です。胸部に強烈な痛みをもたらす発作で、ショック状態に陥ることもあります。

最初の発作で3割の方が亡くなり、そのうちの半数以上は1時間以内に亡くなるといわれています。

高血圧の合併症として最も警戒すべき疾患です。



           

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高血圧の合併症:脳梗塞

脳梗塞は、脳の血管が動脈硬化を起こしている場所に、血栓が詰まることで発症します。

血流が止まると、その先に酸素や栄養分が供給されないため、脳細胞が死に、脳に重大な障害をもたらします。

症状は軽い場合もありますが、重い場合には言語障害、体の片側のマヒ、意識障害に陥ることがあります。

脳梗塞はその原因により、3つに分類されます。

「アテローム血栓性脳梗塞」は、頭蓋内の動脈などで起こった動脈硬化による血栓が原因となります。

「脳塞栓」とは、心臓などでできた血栓が脳へ流れ、血管を詰まらせることが原因です。




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「ラクナ梗塞」は、脳の深部にある最小動脈の血栓を原因とするものです。

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高血圧の合併症:脳出血

高血圧が続くと、脳の細い血管が動脈硬化を起こし、これが破裂して起こるのが、「脳出血」です。脳出血とは、脳の中を走る細い血管が破れて出血する病気をいいます。別名「脳内出血」とも呼ばれています。出血した血液は脳内にかたまりをつくるので、脳内血腫ともいいます。

脳出血の最大の原因となっているのが、高血圧です。血圧が高くなり、長年にわたって放置しておくと血管の壁が傷つきやすくなり、出血しやすい状態となります。

高血圧が原因の脳出血は、「高血圧性脳出血」と呼ばれており、脳出血全体の実に8割を占めています。残りの2割が「その他の脳出血」であり、脳の動静脈奇形のような、もともとの血管の異常が考えられます。

高齢になると脳血管の内側にアミロイドと呼ばれる異常なたんぱく質が沈着するようになり、血管がもろくなって破れやすくなります。この病気は「脳アミロイド血管症」といいます。





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高血圧の合併症:腎障害・腎硬化症

高血圧による腎臓の動脈硬化が、腎機能を低下させます。

腎障害・腎硬化症いいますが、進行が遅いため発見されにくいです。

腎不全にまで疾患が進行すると、だるさ、むくみ、食欲不振などが発症し、血圧はさらに上がります。

腎硬化症は、高血圧によって動脈硬化を起こし、腎臓が硬くなって小さくなるという病気です。腎硬化症になると腎臓に障害が発生し、機能が低下していきます。

腎硬化症は、良性腎硬化症と悪性腎硬化症に分けられています。

良性腎硬化症
良性腎硬化症は、はっきりとした原因がなく、生活習慣による影響が強い高血圧により、腎臓の動脈に動脈硬化が起こります。老化現象としてもあらわれる場合があります。

症状は、1日1g以下の軽いたんぱく尿、わずかな血尿、目立たない程度のむくみ、肩こり、頭痛などがあります。

治療に関しては、腎機能の低下が軽いうちに降圧療法などを始める必要があります。進行してしまうと、腎機能が低下していき、尿毒症や腎不全などの危険な状態に陥ってしまいます。

悪性腎硬化症
悪性腎硬化症は、急激な血圧の上昇により腎臓の血管に障害が起こって、細い動脈が壊死したり、糸球体が線維化してしまうものをいいます。悪性高血圧症とも呼ばれています。

網膜にも障害があらわれ、視力の低下をはじめ、悪性高血圧性網膜症、うっ血乳頭、綿花様白斑などが起こる可能性があります。

症状には、激しい頭痛、吐き気、嘔吐、全身倦怠感、貧血、たんぱく尿、血尿などさまざまです。ときには、けいれんや意識障害が起こることもあり、適切な治療をしないと命にかかわります。




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高血圧の合併症:糖尿病

高血圧の人は、糖尿病の発症が2~3倍高ります。

糖尿病は、高血圧が直接の原因ではありませんが、高血圧の人は、そうでない人に比べて2~3倍も糖尿病を発症することがわかっています。

糖尿病は、インスリンが分泌されくなり血糖値が高くなる病気です。糖尿病が長く続くと、網膜、腎臓、神経など、糖尿病の合併症が起こります。

特に高血圧と糖尿病が合わさると、病状は加速され、心筋梗塞などの血管障害がますます起こりやすくなります。

糖尿病も高血圧と同様に、肥満やストレスなどで起こりやすくなります。血圧が高い場合は、糖尿病に対する予防も合わせて考えることが大切です。



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正しい血圧測定:診察室血圧と家庭血圧

高血圧の方に限らず一般の人でも、病院や診療所で測ると家庭よりも高い数値が出ることが多いです。

家庭ではリラックスして測定できますが、病院や健診では緊張したりして、血圧値が上がってしまうのです。診察室で測定した血圧は診察室血圧または随時血圧と呼ばれ、家庭で測る家庭血圧に比べると、収縮期血圧で20~30mmHg、拡張期血圧で10mmHgも高くなる場合もあります。診察室血圧が140/90mmHg以上で高血圧、家庭血圧が135/85mmHg未満で高血圧でない場合、白衣高血圧と呼ばれます。

日本高血圧学会では、家庭血圧が135/85mmHg以上を高血圧とし、125/80mmHg未満を正常血圧の基準として採用しています。

家庭血圧が高血圧で、診察室血圧が高血圧でない場合、仮面高血圧または逆白衣高血圧と呼ばれます。白衣高血圧は積極的に治療せず、経過をみる場合が多いですが、仮面高血圧は心血管の病気になるリスクが高いので、治療が必要です。




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血圧の正しい測り方

人間の血圧は、時間や環境によって変動していくものです。血圧の測定は、きちんとした手順や環境を整えて、定期的に測定する必要があります。


血圧は、時間や環境によって変化する
血圧は1日を通じて一定ではありません。食事、飲酒、喫煙、運動、入浴、仕事など、状況によって数値は変動します。血圧管理の第1歩は、正しい血圧測定から始まります。


血圧を正確に計るためのポイント
1. 体の力を抜いてリラックスする
トイレを我慢しているときや、出かける直前のあわただしい時間などには血圧は上昇してしまいます。また、測定前1時間位の間には、食事・入浴・運動は避けてください。

2. 座って測定する
血圧は、「心臓の高さにある上腕の血圧を座って計測した値」が基準です。必ず座って測定しましょう。

3. 毎日同じ時間に測る
血圧は、時間によって変動するため、同じ時間に測らないと、日々の変化がつかめません。

4. 信頼できる血圧計を選択する
上腕部にカフを巻くタイプのものがおすすめです。手首や指先で測る血圧計では正確な測定ができないことがあります。



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家庭用の血圧計の選び方

血圧測定の方式

血圧の測定方式には、コロトコフ法(聴診法)とオシロメトリック法があります。

カフを腕に巻いて動脈を圧迫し、血液の流れを止めます。その後空気を抜くと、血液が再度流れはじめます。この時の、血管に血液がぶつかる音(コロトコフ音)を聞いて測定するのがコロトコフ法です。

WHO(世界保健機関)では、コロトコフ法を推奨しているため、病院では通常この方法が採用されています。

オシロメトリック法は、途絶えた血流が流れはじめる時の動脈壁の振動を、センサーでキャッチして測定する方法です。家庭で普及しているのはほとんどこのタイプになります。



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高血圧の治療:食事の改善

食事療法の基本は、栄養バランス、減塩、カロリー制限
高血圧の予防・改善のための食事療法は、栄養バランスよく、食塩の摂取を抑え、食べ過ぎないことです。
食べ過ぎは、肥満や糖尿病になるリスクが高くなります。

ダイエットやバランスの悪い食生活も逆効果です。タンパク質、ミネラル、ビタミンといった栄養素をバランスよくとり、標準体重を維持することが大切です。

重要なことは、食塩の摂取量を抑えることです。日本人の平均的な1日食塩摂取量は11~12g程度といわれていますが、高血圧治療ガイドラインの目標とする6gの倍以上摂取していることになります。


生活習慣が一緒の家族も危ない
高血圧は、同一家族内で発生することが多いものです。理由は遺伝的な原因に加え、生活習慣が同じであることも考えられます。

濃い味付けが好みだと、家族中の食事が濃い味付けになり、家族全員が高血圧になりやすい体質になってしまうこともあります。




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高血圧の治療:規則正しく、腹八分目

規則正しく、腹八分目で、3食
満腹状態が続くと肥満の要因となり、動脈硬化も起こしやすくなります。1日3食、規則正しく、腹八分目を心がけることが大切です。

早食いや、ながら食いにもご注意を。つい食べ過ぎてしまうと胃腸にも負担がかかります。お腹がいっぱいになったというサインが作動するまでには少し時間がかかるといわれています。

そのため急いで食べると、満腹感を感じた頃には食べ過ぎていることになります。食事はしっかり噛んで、ゆっくりと味わい、楽しく食事をすること。それが血圧にとっても一番良い食事方法なのです。


間食や暴飲暴食も、血圧にとって大敵
減塩とカロリーコントロールが食事療法の基本です。極端な偏食や、就寝前の食事や夜食、多すぎる間食などは禁物です。

また、宴会などでの暴飲暴食も非常に危険です。いずれも肥満につながり、かつ血圧に対しても悪影響を及ぼします。



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高血圧の治療:塩分を控えるコツ

高血圧における食事療法の最大のポイントが、塩分の削減です。

うす味に慣れる
高血圧学会が提唱する塩分摂取量の目標値は6gですが、日本人の平均的な塩分摂取量は約12gと、2倍であるのが現状です。

いきなり半分に減塩をすると、料理が味気なくなり、ストレスが蓄積し、逆効果になります。

少量の減塩であれば、それほど苦にはなりません。

続けていくと、舌がうす味に慣れてきて、今までの味付けが濃く感じられるようになります。


含まれている塩分量を確認し減らす
普段食べているものの塩分量を把握しておくことも大切です。ラーメンはスープに塩分が多いので、半分残すなど。ちょっとした工夫である程度まで減塩することができます。


塩の代わりになるもの活用
た出汁を濃厚に取ることで、そのぶん、塩分を減らすことができます。また、酢、レモンなどの柑橘類の酸味、ヨーグルトの酸味、カレーや胡椒、わさびなどの香辛料は、いずれも塩分は含んでいません。




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高血圧の治療:外食時の注意点

一般的に外食は、味付けが濃く、野菜が少なめでビタミンやミネラルが不足しがちです。


注文と食べ方のポイント

カツ丼やチャーハンなど単品ではなく、品数の多い定食を選ぶ(バランスのよい食事)
単品ものには、サラダなどを追加する(バランスのよい食事)
肉中心よりは、魚中心に(脂肪分を控える)
汁物はできるだけ残す(塩分を控える)
揚げ物の衣は、半分残す(カロリーを控える)
外食で足りない栄養分を、他の食事で補うようにする(バランスのよい食事)


減塩法

あけ物・・・なるべく食べないようにする
麺類・・・汁はできるだけのこす
揚げ物・焼き物・・・レモンで味を付ける
わり醤油・・・醤油はだしで割って使うようにする




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高血圧の治療:自然の降圧薬、カリウムをとる

カリウムが多く含まれる野菜などの食品は、塩分を排出する効果があります。

余分な塩分を排出するカリウム
医食同源という言葉があるように、食と医療はとても密接な関係にあります。塩分のとりすぎが血圧の上昇に関係する一方、カリウムの摂取で余分な塩分が排出され、血圧を下げる効果があることがわかっています。高血圧の治療中の人は、減塩と合わせて、積極的にカリウムをとる料理を選択しましょう。


カリウムが多い食品
カリウムの摂取量に決まりはありません。カリウムは、主に野菜類(アスパラガス、ブロッコリー、ほうれん草など)、いも類、果物類(プルーン、干しあんず、バナナなど)、海草類に多く含まれています。

カリウムを積極的に食べるようにして、バランスの良い食事を目指しましょう。ただし、腎臓が悪い人がカリウムを多く摂取すると高カリウム血症になり、血圧の上昇を招くことがあります。




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運動で血圧を下げる

適度な運動は、血圧を下げる

高血圧に対する生活習慣の修正として、運動も効果があります。特に軽度の高血圧(140~159/90~99mmHg)であれば、薬を使わずに、運動と食事だけで血圧を下げられることもあります。

適度な運動は、心臓や肺の働きを向上させ、血液の循環を促進し、継続して行うことで次第に体の各部の機能が鍛えられてきます。血圧だけでなく、肥満、脂質異常症、糖尿病など生活習慣病全般に対しても良い影響を及ぼします。


ウォーキング、水泳などの有酸素運動で血圧を下げる

運動には、有酸素運動と無酸素運動があります。有酸素運動は、十分に酸素を取り込みながら行う運動で、ウォーキングやサイクリング、水泳などが該当します。一方、無酸素運動は、一瞬息を止めて力を振り絞る、懸垂や腕立て伏せ、重量挙げなどです。

無酸素運動は、一時的に血圧を上昇させるので高血圧の人には危険です。高血圧の人の運動は、有酸素運動を選択しましょう。有酸素運動は、2日に1回、できれば毎日、継続して30分以上続けることが理想です。




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たばことアルコールと血圧

たばこは血圧を上昇させる

血圧にとって、たばこは百害あって一利なし。たばこを吸うと、ニコチンが副腎を刺激して、血圧を上げるホルモンを分泌します。さらに、交感神経も興奮させるため、たばこを吸うと血圧は上がります。さらに長期的には動脈硬化も進行させるので、狭心症や心筋梗塞のリスクも高まります。最良の選択は禁煙です。



節酒を継続で血圧は下がる

アルコールは飲酒後一時的に血圧を下げますが、習慣的な大量の飲酒は血圧を上昇させます。節酒を継続することで、数日で血圧は低下することが確認されています。たばこのようにやめる必要はありませんが、飲酒の適量としては、エタノール換算で男性で20~30g(日本酒で1合程度)、女性で10~20gといわれています。




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更年期障害と高血圧

高血圧の中には更年期障害が原因で起きる人もいます。血圧が普通よりも高くなる症状が高血圧ですが、更年期障害が原因になっている場合には、自律神経失調症がその根本的な原因となるケースが大半です。

更年期障害ではしばしば自律神経失調症になったり、ホルモンのバランスの崩れから、精神的な不安定な状態になるという人は多いです。

自律神経というのは、無意識のうちに体の機能を調整している器官であり、意識的にコントロールすることが出来ません。

ストレスを感じたりホルモンのバランスが崩れることが原因で、自律神経失調症になる人は多く、自律神経失調症になったことがきっかけで高血圧になるという人は多いです。

普段は高血圧とは無縁の生活を送っていた人が、突然更年期障害になり、それだけでも精神的にバランスが取れない状態できついのに、その上さらに高血圧になるというのは精神的にも肉体的にもとても苦痛なことです。

高血圧の症状を上手に抑えながら、更年期障害とも向き合うためにも、高血圧や更年期障害の症状が表れた場合は早期に治療を開始するようにしましょう。




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高血圧の治療薬“降圧薬”の基本

高血圧の治療薬は長期間継続して服用することを前提としています

薬物療法を開始した場合、多くの場合は長期間継続して薬を服用することになります。もちろん生活習慣の修正によって、薬を飲まなくても血圧が正常化するケースもあります。

降圧薬は、あくまで血圧を下げる薬であって、高血圧そのものを治すものではありません。

高血圧が続く限りは、薬を飲み続けるということになります。

高血圧の合併症を起こす危険を冒すよりは、薬を飲み続けることで血圧を下げ、合併症や他の病気の発生を防ぐ方が大切であると考えられるからです。




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悪性高血圧症

眼底に、たんぱく尿性網膜炎が見られる場合、つまり、眼底所見の第4度高血圧を悪性高血圧症といいます。本態性高血圧症の一種ですが、急性進行型の高血圧で、腎機能が急速に低下するのが特徴です。

その予後は悪く、昔は1年か長くても2年で多くは死亡しました。現在では降圧剤療法によって第2度高血圧症程度に転化させられるようになり、予後は大変よくなりました。

年齢は、15~55歳までの比較的若い人で、最低血圧が120ミリを超えると悪性化することが多く、また、良性高血圧症の経過途中から悪性化することもあります。しかし、全体の高血圧症の1%未満しかなく実際に見ることはきわめてまれのようです。




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高血圧治療の合併症のある人の治療方法

高血圧にはさまざまな病気が合併することがありますので、血圧をしっかりコントロールすることが大切になります。


脳血管障害
発作を再発させないように注意
降圧薬を用いて降圧目標血圧を維持するように治療し、脳出血や脳梗塞などの発作を繰り返さないことが大切です。


心臓病
血圧のコントロールで発作を予防
高血圧に心臓病が合併する事例は非常に多く、特に狭心症や心筋梗塞が合併する場合は、非常に危険です。血圧をコントロールすることも大切になります。


腎臓病
血圧のコントロールで進行を予防
高血圧と腎臓病が合併している場合、高血圧が原因の腎臓病と、腎臓病が原因の高血圧があります。いずれの場合も血圧をしっかりコントロールすることが大切です。


糖尿病
降圧薬とのかねあいに注意して治療する
高血圧と糖尿病が合併した場合には、動脈硬化が促進され、脳卒中や心筋梗塞が起こりやすく、血圧をしっかりコントロールすることが重要になります。治療の際は、糖尿病が降圧薬で悪化することがあるので、注意を払いながら慎重に治療がすすめられます。





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降圧薬の副作用

副作用は、2つの種類に分けることができます

薬物療法を開始した場合、多くの場合は長期間継続して薬を服用することになります。もちろん生活習慣の修正によって、薬を飲まなくても血圧が正常化するケースもあります。それは全体の2割程度といわれ、8割の人は、降圧薬によって血圧を維持しています。

降圧薬は、あくまで血圧を下げる薬であって、高血圧そのものを治すものではありません。高血圧が続く限りは、薬を飲み続けるということになります。

合併症を起こす危険を冒すよりは、薬を飲み続けることで血圧を下げ、合併症や他の病気の発生を防ぐ方が大切です。


非特異的副作用
中毒性、あるいはアレルギー性の反応によるものを「非特異的副作用」といいます。これはいわゆる特異体質の人に起こるもので、降圧薬に限らず、どの薬にも共通するものです。こうした症状が出た場合には、その薬の服用を直ちにやめなくてはなりません。

特異的副作用
薬の作用が予想以上に強く出てしまい、服用者に不都合な症状が現れる場合を「特異的副作用」といいます。一例としては、カルシウム拮抗薬は血管を拡張させ、血色が良くなり、顔が赤らむことがあります。

薬を飲んでいることによる副作用とは、このことを言います。現在一般に処方されている降圧薬においては、重い副作用はほとんど報告されていません。

頭痛や咳などの軽い副作用が出ることはありますので、薬を処方されたときに、どのような副作用を起こす可能性があるのか、医師や薬剤師からしっかりと聞いておきましょう。



       
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血圧の下が高い症状

上の血圧は正常値なのに、血圧の下が高いという症状の人が増えています。

高血圧になる人の大部分は、まず下の血圧が高くなった後に、上の血圧が高くなり、高血圧になっていく人が多いようなのです。

高血圧にこのような傾向がある理由として、血液がドロドロになって、毛細血管に血液が流れにくくなって下の血圧が高くなるというのが通説になっています。

下の血圧だけが高くなるというのは、本格的な高血圧になりはじめている症状と言えるのです。

下の血圧だけが高いと言われたら、高血圧になりかけている状態ですから、その段階で、なんとか対策を講じてください。

このままの状態を放置しておくと確実に高血圧症へのステップが進み始めているということです。

下の血圧が高い症状への対策を探しても、これだという対策はなかなか見つからないのが現実です。




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血圧を下げる働きのある食べ物

血圧を降下させるローヤルゼリー
 ローヤルゼリーに含まれているパントテン酸が、血管壁をきれいにしてくれるので、血液の流れに対する抵抗が減り、血圧を下げてくれます。
 また、高血圧の原因に塩分のとり過ぎがよくいわれていますが、パントテン酸が充分あると、腎臓からのナトリウムの排泄が促され、血圧が下がるといわれます。


血圧を下げる昆布
 昆布を水にもどすと表面がぬるぬるしてきますが、このぬめりが身体には大変良いのです。このネバネバした物質は、食物繊維の一つである水溶性の硫酸多糖とよばれるものです。この中にはラミナリン、フコイジン、アルギン酸などが含まれていますが、このアルギン酸には血圧を下げる作用があります。
 その他アルギン酸には、腸内の金属類なども吸着し排出させる作用があります。つまり、ストロンチウム、カドミウムなどの、人体に有害な物質をも排出する力をもっているので、ガンなどの予防にもなります。


血圧の低下作用があるマグロ
マグロに含まれるプロスタサイクリンなどには、血管を拡張させて、血圧を低下させる作用があります。


血圧を下げるレタス
レタスに含まれているカリウムは、血圧を降下させる働きがあります。塩気の多いものをとるとナトリウムが多くなり、血管平滑筋の細胞の内と外のカリウムのバランスが悪くなり、血管が収縮して血圧が上昇してしまいます。レタスにはカリウムが含まれ、ナトリウムの排泄を促進して、血圧を下げる働きをします。


血圧を下げるマッシュルーム
キノコ類の中に含まれているエリタデニンが血液中のコレステロールを減らし、血管を正常にすることで、血圧を下げます。


血圧を下げる豆乳
豆乳にふくまれているダイズにはカリウムがあり、体内でナトリウムの排泄を促す作用があるので、血圧を下げる効果があります。


高血圧を下げる酢
酢を料理に使うと塩味が不要になり、自然と塩分を控えめにし、食塩のとり方が減ってきます。酢の香りや酸味が減塩された食事でもおいしく食べられますので、それが血圧を下げる効果につながります。
 また、酢にはコレステロールの処理がスムーズになる働きもありますので、高血圧以外の成人病の人にも効果的ですし、酸味があるものは精神的ストレスなども緩和する作用もありますので、気分に左右される血圧、胃腸の症状などのも効果があります。


高血圧に牡蠣
牡蠣には血圧を下げる働きで注目されている二つの特効成分、タウリンとエイコサペンタイン酸(EPA)が多く含まれています。
 EPAは血液中で血栓をできにくくして心臓病を防いだり、血圧が上昇する原因の血管の収縮をおさえたり、血管を拡張する性質に変化し血圧を下げたりする作用があります。
 またタウリンには降圧作用だけでなく、心臓の興奮を静めて心臓病を予防する効果、血液が凝縮するのを防ぎ、脳梗塞や心筋梗塞などの血栓症を予防する効果、動脈硬化を防ぎます。こらは血圧を下げるといっても、高い物を正常にするのであって、大量に摂っても、正常以下に下げすぎるということはありません。
 なお、このタウリンは他の貝類、タコ、イカ、などにも多く含まれています。


高血圧を下げるひじき
ひじきに含まれているカリウムは、体内のナトリウムの排泄を促すので、血圧降下の効果があり、高血圧の方には是非おすすめです。


高血圧に効くグレープフルーツ
グレープフルーツに含まれているカリウムが体内の過剰なナトリウムを追い出し血圧を下げる効果があります。カリウムは野菜、豆類、魚介類、肉類などにも含まれていますが、いずれも煮たり焼いたりすると流れ出てしまう性質を持っているので、生で食べられるグレープフルーツには著しい効果が期待できます。




          
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血圧が200以上になったら

血圧が200以上あるというのは大変危険な状態です。

血圧が200以上の人が注意すべき点

降圧剤を飲んでも血圧が200以上のままで下がらないというのであれば、高血圧だけではなく他の病気が隠れていて血圧が200以上になっている可能性があります。

降圧剤を服用すれば、血圧が200以上に上がることは考えにくいので、降圧剤の種類が体質や症状に不適合であることも考えられます。

血圧200以上の状態を放置すると脳内出血を起こす可能性が高いので、他の病気の可能性も含めて大きな病院で精密検査を受けることをお勧めいたします。

血圧の分類によると、血圧が200以上である症状はⅢ度高血圧となりますが、200以上という数字は普通の血圧の分類には収まらないほどの強烈な血圧です。

血圧が200以上もある高血圧は命に関わる重病と言えます。よく世間で聞く高血圧だと甘く見ないで、十分な注意を払ってください。

血圧が200以上の状態を続けていると、悪性高血圧症になってしまいます。

悪性高血圧症とは、血圧が210/130mmHg以上になった症状を言います。これは高血圧患者の200人に一人の割合で発生し、悪性高血圧の状態が続くと1年以内には生命が危険にさらされると言われています。




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血圧 下が高い

血圧の下が高いというのは、送り出す血液を心臓にためてる時に血管の内壁が受ける圧力が高いという事です。つまり心臓からの血流を起こしていないのに、血管内の圧力が高い状態をいいます。

血圧の下が高い理由として、睡眠不足や肥満が考えられます。血圧の下が高い傾向は、特に働き盛りの会社員の方や子育てに忙しい主婦などに見受けられます。

普段の睡眠時間が6時間未満の方は、十分な睡眠をとって休息してから血圧の下が高いかを再度確認してみてください。

BMI25%以上の方はダイエットで体重を減らし、それでも変わらず血圧の下が高いようなら、高血圧の食事療法を実施して下さい。

血圧の下が高いもう一つ理由には、動脈硬化が考えられます。血管が硬くなってるために、血管が広がらず常に血管内壁に圧力がかかっている状態が考えられるのです。

また血圧の上下差があまりない方も問題とされています。例えば135/120mmHgと言った方は、上の血圧と比べてかなり血圧の下が高いです。こういった方も動脈硬化の疑いがあります。

睡眠不足や肥満、そして動脈硬化など血圧の下が高い原因はいくつか考えられますが、そういった生活習慣を解消していくことが必要です。




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夜間高血圧について

人間の体は夜になると自然に血圧が下がり、眠りの準備に入ってきます。
夜間高血圧の人は、夜になってもあまり血圧が低くならないのです。

なかには夜のほうが昼間よりも血圧が高い人までいます。

夜間高血圧という病気が厄介なのは、知らないうちに体に負担がかかっていくことです。
昼間に病院で血圧を測っても、それほど高くないという検査結果が出てしまいます。

高血圧の状態が夜の間ずっと続くということは、やはり心臓や脳などの疾患を引き起こしやすくて危険です。

だから早期発見、早期治療が必要となります。
夜間高血圧の疑いがあるなら、寝る前にも血圧を測ってみるといいです。


夜間高血圧に対する注意点
夜間高血圧の人は、寝る前に低温のお湯に入浴するのがいいです。
低温入浴は、血圧を下げることにつながります。

特に39度前後の温度のお湯に20分ぐらい浸かるのがいいです。
そうすると副交感神経が活発に働くようになります。

夜間高血圧であると認知症になりやすいというデータが外国で出ているそうです。
夜間にずっと血圧が高いことは、認知機能の低下につながるらしいのです。

また夜間高血圧の人は、早朝も血圧が高めになります。
そのため脳卒中のリスクも高まってしまいます。

それに昼間の脳の働きが悪くなることも考えられます。
それは脳の認知機能があまり働かなくなることと関係があります。

脳にしっかりと働いてほしいなら、やはり高血圧を早めに治療したほうがいいです。
夜間高血圧であれば、なるべく夜の血圧値を下げるように努力をしましょう。




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仮面高血圧とは

仮面高血圧とは、病院での測定では正常なのに、自宅で測定すると高血圧の方です。

仮面高血圧は、自宅で血圧測定を行わない限り判明しないことから、知らぬ間に動脈硬化が進み、突然脳卒中や心筋梗塞に見舞われる可能性があります。

仮面高血圧の可能性がある人
降圧剤を服用してる方
診療時には朝飲む降圧剤が効いていて血圧が下がっていますが、そのあと仮面高血圧となって血圧が上昇していくタイプです。降圧剤の種類や数を調整をして仮面高血圧を防止致しましょう。


腎機能障害がある方
タンパク尿が出てる腎機能障害の方で、診療時の血圧が正常値の場合、仮面高血圧の疑いがあります。起床時に血圧を測定して仮面高血圧を発見しましょう。


早朝高血圧の方
特に夜間持続型の早朝高血圧の方に仮面高血圧が多いという調査結果が出ています。ご自宅で起床時の血圧測定を習慣付けて仮面高血圧を早めに見つけて対処致しましょう。


喫煙量が多い方
喫煙は血圧を上げますが、診察の待ち時間には喫煙出来きません。そこで待ち時間の間に血圧が下がって仮面高血圧となっている場合があります。タバコは完全に止めて、仮面高血圧を卒業致しましょう。


仕事や家事が忙しい方
普段仕事が忙しい方に仮面高血圧が見られます。診療前の待ち時間が、丁度良いリラックス時間となり、普段の高血圧が下がるようです。自宅で血圧をチェックして、仮面高血圧を早めに見つけましょう。




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ピルの服用と高血圧

ピルを服用すると生理日の予想が経ちやすく、生理の苦痛軽減、ホルモンバランスの安定、またがん予防にもなるともいいます。 反面、ピルには広い範囲で副作用が出て様々なリスクを伴いますが、例えば、不正出血や吐き気・便秘、乳房の痛みなどがあります。
これらは徐々に改善されていくので、初期症状のみといえるでしょう。

しかし意外に知られていないのが高血圧です。

人によって症状に関する強弱も違うのですが、副作用としてなる場合もあります。

血圧が上がるのは200人に1人程度と可能性としては極めて少ないのですが、こういった症状も副作用としてみられることはしっかりと頭に入れておいてほうがいいです。

高血圧になりやすいということは、心筋梗塞や脳梗塞などの疾患も併発しやすいのです。

なかには、脳梗塞や心筋梗塞を起こす可能性も十分にあります。

ピルを飲んで高血圧になってしまったというよりは、誘発する可能性の方を考えられていますので服用の際には、高血圧の有無や喫煙の有無の確認がされます。




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高血圧とお風呂

高血圧の方がお風呂へ入る時の注意点
①脱衣所とお風呂の浴室の温度を25℃くらいにしておく。
高血圧の方は、お風呂との気温差を少なくして、血圧の変化が起きないようにして下さい。

寒い脱衣所から熱いお風呂(42℃以上)へ入ると、血圧が20mmHg以上上がると言われています。例えば150/90mmHgの高血圧の方ならお風呂に入るだけで170/100mmHgほどになるという事です。


血圧が急に20mmHgも上がってしまうと、血管は莫大な圧力を受ける事になり、脳卒中や心筋梗塞が起き易くなるのです。特に気温差が大きい冬場12月~2月の3か月間にお風呂での事故が多発していますので、高血圧の方はご注意下さい。


②お風呂の温度は41℃以下で半身浴10分ほど。
お風呂の温度が高いと、「温度差大=血圧の変化大」となりますから、高血圧の方には38℃~40℃のお風呂で半身浴を10分ほどがお勧めです。


③お風呂ではかけ湯をする。
高血圧の方は急激な血圧の変化を防ぐために、体全体にゆっくりとお風呂のお湯をかけていって下さい。寒い時はすぐにお風呂へ入りたいとは思いますが、浴室を温めておきゆっくりとかけ湯をして頂きたいと思います。

サウナは高血圧の方にとっては避けた方がよろしいでしょう。




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高血圧と頭痛の症状

高血圧と頭痛などの症状は密接な関係があるかのように思われていますが、高血圧は無症状で、特に頭痛や目まい、耳鳴りなどの症状を引き起こす訳ではありません。

しかしその分、合併症として非常に怖ろしい病気を発症してしまうので、放置しておくことは危険です。

高血圧によって血管が硬くなり動脈硬化を引き起こします。

この動脈硬化が脳の動脈で起きると脳梗塞になります。また血管が破裂することによって、脳出血を起こすことにもなります。このような動脈硬化が心臓で起きれば、心筋梗塞や狭心症になりますし、腎臓で起きれば、腎臓が機能障害を起こします。

高血圧で最も注意を要するのは,合併症ということです。高血圧が頭痛などの症状の直接原因ではありませんが、高血圧の人がひどい頭痛を感じたりするようになると、脳で何らかの合併症が発症したことを疑うかも知れません。




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高血圧に有効な栄養成分:ペプチド

ペプチドには魚由来のペプチドや乳タンパクの主成分ラクトトリペプチド,ゴマペプチドなどの種類があります。

血圧は腎臓に流れる血液の量と酵素の働きによって調整されています。複雑な化学変化の過程を経て最終的に「血管を収縮させる働き=血圧を上げる働き」があるアンジトテンシンIIという物質が作り出されます。

アンジトテンシンIIを作るためには、アンジトテンシン変換酵素が必要となります。

ペプチドはACE酵素の働きを阻害し高血圧を改善,解消する栄養として注目されています。サントリーが発見したゴマペプチドはロイシン・バリン・チロシンの3つのアミノ酸から構成されるペプチドで、高めの血圧をコントロールする効果があります。

ゴマペプチドを配合したサントリーのゴマペプ茶を1日1本飲用した場合、4週間で血圧の低下がみられ、12週間後には最高で血圧で13mmHg、最低血圧で6mmHgの低下が確認されています。




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高血圧に有効な栄養成分:カリウム

細胞内にナトリウムが過剰に存在してしまうと血圧が上昇し高血圧の原因となります。

カリウムは細胞内に存在する過剰なナトリウムを外にとりだして血圧を正常の保つ働きがあるミネラルです。

本態性高血圧症には効果的です。

カリウムの適正摂取量は2,000mg。カリウムはリンゴやほうれん草,海藻,バナナなど、新鮮や野菜や果物に多く含まれています。

腎機能が落ちている時のカリウムの大量摂取には注意が必要です、

カリウムの高血圧の予防,改善効果としてリンゴを使った調査ありますが、リンゴを多く食べる人はあまり食べない人と比べて高血圧患者が少ないというデーターが発表されています。





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