降圧薬の副作用

副作用は、2つの種類に分けることができます

薬物療法を開始した場合、多くの場合は長期間継続して薬を服用することになります。もちろん生活習慣の修正によって、薬を飲まなくても血圧が正常化するケースもあります。それは全体の2割程度といわれ、8割の人は、降圧薬によって血圧を維持しています。

降圧薬は、あくまで血圧を下げる薬であって、高血圧そのものを治すものではありません。高血圧が続く限りは、薬を飲み続けるということになります。

合併症を起こす危険を冒すよりは、薬を飲み続けることで血圧を下げ、合併症や他の病気の発生を防ぐ方が大切です。


非特異的副作用
中毒性、あるいはアレルギー性の反応によるものを「非特異的副作用」といいます。これはいわゆる特異体質の人に起こるもので、降圧薬に限らず、どの薬にも共通するものです。こうした症状が出た場合には、その薬の服用を直ちにやめなくてはなりません。

特異的副作用
薬の作用が予想以上に強く出てしまい、服用者に不都合な症状が現れる場合を「特異的副作用」といいます。一例としては、カルシウム拮抗薬は血管を拡張させ、血色が良くなり、顔が赤らむことがあります。

薬を飲んでいることによる副作用とは、このことを言います。現在一般に処方されている降圧薬においては、重い副作用はほとんど報告されていません。

頭痛や咳などの軽い副作用が出ることはありますので、薬を処方されたときに、どのような副作用を起こす可能性があるのか、医師や薬剤師からしっかりと聞いておきましょう。



       
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