起立性低血圧症は、急に立ち上がった時や急に起き上がった時なのに目の前が真っ暗になるような状態を言います。
急に立ち上がった時や急に起き上がったりしたとき、もしくはお風呂に長い間入っていたりすると、気分が悪くなった経験をされた方も少なくないと思います。
起立性低血圧症がどうして起きるのか?
立っている間は、全身をめぐる血液のうち500ミリリットルから800ミリリットルが腹部や下半身へ移動します。
重力に逆らわず、心臓から下へ流れていくというイメージです。
これによって、心臓へ戻ってこなければならない血液の量である静脈還流量が減少してしまうのです。静脈還流量が減少することで、体内の血液循環のコントロールができなくなってしまうのです。
体内の血液循環のコントロールができなくなった状態でも、人間の身体の調節機能が血液の循環、血圧の不具合を直そうとするのです。
身体の調節機能がうまく機能すれば、何らの支障はありません。
しかし、うまく機能できなかった場合は、体内の血液循環のコントロールができないままなのです。
この体内の血液循環のコントロールができていない状態の時に急に立ち上がったり、起き上がったりした時に起立性低血圧症が起こるわけです。
食後や運動後に起立性低血圧症が起こることもあります。