高血圧による腎臓の動脈硬化が、腎機能を低下させます。
腎障害・腎硬化症いいますが、進行が遅いため発見されにくいです。
腎不全にまで疾患が進行すると、だるさ、むくみ、食欲不振などが発症し、血圧はさらに上がります。
腎硬化症は、高血圧によって動脈硬化を起こし、腎臓が硬くなって小さくなるという病気です。腎硬化症になると腎臓に障害が発生し、機能が低下していきます。
腎硬化症は、良性腎硬化症と悪性腎硬化症に分けられています。
良性腎硬化症
良性腎硬化症は、はっきりとした原因がなく、生活習慣による影響が強い高血圧により、腎臓の動脈に動脈硬化が起こります。老化現象としてもあらわれる場合があります。
症状は、1日1g以下の軽いたんぱく尿、わずかな血尿、目立たない程度のむくみ、肩こり、頭痛などがあります。
治療に関しては、腎機能の低下が軽いうちに降圧療法などを始める必要があります。進行してしまうと、腎機能が低下していき、尿毒症や腎不全などの危険な状態に陥ってしまいます。
悪性腎硬化症
悪性腎硬化症は、急激な血圧の上昇により腎臓の血管に障害が起こって、細い動脈が壊死したり、糸球体が線維化してしまうものをいいます。悪性高血圧症とも呼ばれています。
網膜にも障害があらわれ、視力の低下をはじめ、悪性高血圧性網膜症、うっ血乳頭、綿花様白斑などが起こる可能性があります。
症状には、激しい頭痛、吐き気、嘔吐、全身倦怠感、貧血、たんぱく尿、血尿などさまざまです。ときには、けいれんや意識障害が起こることもあり、適切な治療をしないと命にかかわります。