人間の体は夜になると自然に血圧が下がり、眠りの準備に入ってきます。
夜間高血圧の人は、夜になってもあまり血圧が低くならないのです。
なかには夜のほうが昼間よりも血圧が高い人までいます。
夜間高血圧という病気が厄介なのは、知らないうちに体に負担がかかっていくことです。
昼間に病院で血圧を測っても、それほど高くないという検査結果が出てしまいます。
高血圧の状態が夜の間ずっと続くということは、やはり心臓や脳などの疾患を引き起こしやすくて危険です。
だから早期発見、早期治療が必要となります。
夜間高血圧の疑いがあるなら、寝る前にも血圧を測ってみるといいです。
夜間高血圧に対する注意点
夜間高血圧の人は、寝る前に低温のお湯に入浴するのがいいです。
低温入浴は、血圧を下げることにつながります。
特に39度前後の温度のお湯に20分ぐらい浸かるのがいいです。
そうすると副交感神経が活発に働くようになります。
夜間高血圧であると認知症になりやすいというデータが外国で出ているそうです。
夜間にずっと血圧が高いことは、認知機能の低下につながるらしいのです。
また夜間高血圧の人は、早朝も血圧が高めになります。
そのため脳卒中のリスクも高まってしまいます。
それに昼間の脳の働きが悪くなることも考えられます。
それは脳の認知機能があまり働かなくなることと関係があります。
脳にしっかりと働いてほしいなら、やはり高血圧を早めに治療したほうがいいです。
夜間高血圧であれば、なるべく夜の血圧値を下げるように努力をしましょう。