高血圧が続くと、脳の細い血管が動脈硬化を起こし、これが破裂して起こるのが、「脳出血」です。脳出血とは、脳の中を走る細い血管が破れて出血する病気をいいます。別名「脳内出血」とも呼ばれています。出血した血液は脳内にかたまりをつくるので、脳内血腫ともいいます。
脳出血の最大の原因となっているのが、高血圧です。血圧が高くなり、長年にわたって放置しておくと血管の壁が傷つきやすくなり、出血しやすい状態となります。
高血圧が原因の脳出血は、「高血圧性脳出血」と呼ばれており、脳出血全体の実に8割を占めています。残りの2割が「その他の脳出血」であり、脳の動静脈奇形のような、もともとの血管の異常が考えられます。
高齢になると脳血管の内側にアミロイドと呼ばれる異常なたんぱく質が沈着するようになり、血管がもろくなって破れやすくなります。この病気は「脳アミロイド血管症」といいます。