高血圧の方に限らず一般の人でも、病院や診療所で測ると家庭よりも高い数値が出ることが多いです。
家庭ではリラックスして測定できますが、病院や健診では緊張したりして、血圧値が上がってしまうのです。診察室で測定した血圧は診察室血圧または随時血圧と呼ばれ、家庭で測る家庭血圧に比べると、収縮期血圧で20~30mmHg、拡張期血圧で10mmHgも高くなる場合もあります。診察室血圧が140/90mmHg以上で高血圧、家庭血圧が135/85mmHg未満で高血圧でない場合、白衣高血圧と呼ばれます。
日本高血圧学会では、家庭血圧が135/85mmHg以上を高血圧とし、125/80mmHg未満を正常血圧の基準として採用しています。
家庭血圧が高血圧で、診察室血圧が高血圧でない場合、仮面高血圧または逆白衣高血圧と呼ばれます。白衣高血圧は積極的に治療せず、経過をみる場合が多いですが、仮面高血圧は心血管の病気になるリスクが高いので、治療が必要です。